演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

乳癌1次検診で異常を指摘されて2次精査機関を受診した症例の病態について

演題番号 : O18-4

[筆頭演者]
櫻井 健一:1 
[共同演者]
藤崎 滋:2、長島 沙樹:1,2、富田 凉一:2、前田 哲代:1,2、原 由起子:1,2、鈴木 周平:1,2、平野 智寛:1、榎本 克久:1、天野 定雄:1

1:日本大学 医学部 外科学系 乳腺内分泌外科分野、2:医療法人社団 藤崎病院 外科

 

【目的】検診発見乳癌における臨床病期および病態を明らかにする.【対象】2012年1月より12月までに、乳癌検診で要精査となり当科を受診し、記録が明らかな症例を対象とした.【方法】当科で精査した結果、乳癌であった頻度、臨床病期、その後の治療方法について調査をおこなった.臨床病期の判定は乳癌取扱い規約第17版に従った.統計学的検定は多変量分散分析法を用いてp<0.05を有意差ありと判定した.【結果】過去1年間(2012年1月から12月まで)に当科外来を受診した総患者数25489名のうち新患者数は1499人(5.8%)であった.このうち人間ドック、職域検診、住民検診による乳癌検診を受け、要精査とされて当科を受診したものは552名であり、全患者数の2.2%、新患患者数の36.8%を占めていた.検診別の比率は人間ドック42名、職域検診144名、住民検診342名であった. これらの検診2次精査症例のうち乳癌が発見された人数は193名であり、要精査症例のうち35.0%が最終的に乳癌の診断であった.検診別でみると人間ドック22名(52.4%)、職域検診68名(47.2%)、住民検診103名(30.1%)と有意に人間ドックと職域検診の癌発見率が住民検診より高かった.臨床病期別ではStage 0+Stage Iの発見比率が人間ドックで最も多く、Stage II+Stage IIIの発見比率が人間ドックで最も少なかった.【結語】人間ドック、職域検診は視触診・マンモグラフィに加えて超音波検査等を組み合わせることが多く、視触診・マンモグラフィのみの住民検診よりも乳癌の発見確率が高かった.また、人間ドックと職域検診は住民検診と比較して、早期乳癌の発見比率が高かった.今後、住民検診にも視触診・マンモグラフィに加えて超音波検査の付加が必要と考えられた.

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:地域連携

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