演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行肝細胞癌に対する新しい治療戦略

演題番号 : O16-4

[筆頭演者]
木戸 正浩:1 
[共同演者]
福本 巧:1、武部 敦志:1、田中 基文:1、木下 秘我:1、蔵満 薫:1、小松 昇平:1、味木 徹夫:1、松本 逸平:1、新関 亮:1、岡崎 太郎:1、浅利 貞毅:1、具 英成:1

1:神戸大院  肝胆膵外科

 

(はじめに) European GuidelineのStage B, Cに該当する患者への治療方針は欧米ではきわめてシンプルであるのに対し、日本では非常に煩雑であり、各施設によって基準は様々である。また欧米の治療成績はStage BのTACEでMSTは20ヶ月である。Stage CのsorafenibでMSTは9.5ヶ月となっている。 (目的)Stage B、Cに対する経皮的肝灌流化学療法(PIHP)を軸とした集学的治療の成績を検討し、報告する。(対象と方法) 1989年6月から2012年12月までに当施設で行ったPIHPは225例であり、今回は非切除及び再発HCCの84例(単独群)、両葉多発HCCの切除後残肝病変に対し行った85例(Dual群)、Dual不能例に対する術前PIHP後の切除症例の12例(術前群)、その他4例を対象とし、検討した。(結果) Dual群の内訳はエントリーが95例で年齢57歳、腫瘍最大径は9.0cm、AFP:49,000ng/ml、PIVKA-II:28,000mAU/ml、Vp3以上の高度脈管浸潤が49例であった。完遂85例の奏功率は69%で、生存率は1年73%、3年31%、5年20%、MSTは20ヶ月であり、Stage Cに限ってもMSTは17ヶ月でsorafenibの11ヶ月よりも良好であった。また近年切除困難と判断した場合、術前PIHPを行い、効果判定後切除する方法を新たに取り入れ、12例のうち11例で切除可能となった。術前PIHP群の内訳は年齢57歳、腫瘍最大径は11.7cm、AFP:38,000ng/ml、PIVKA-II:57,000mAU/mlであり、生存率は1年67%、MSTは15.9ヶ月であった。(結語)Stage B、Cでも減量切除可能であればDual群に、また腫瘍因子で減量切除が困難な場合は術前PIHP群にエントリーすることで中-長期予後の改善が得られた。

キーワード

臓器別:肝臓

手法別:集学的治療

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