演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

高齢者の切除不能・再発胃癌に対するシスプラチン+S1療法とS1単剤療法の検討

演題番号 : O142-5

[筆頭演者]
國枝 献治:1 
[共同演者]
町田 望:1、濱内 諭:1、對馬 隆浩:1、横田 知哉:1、戸高 明子:1、山崎 健太郎:1、福冨 晃:1、小野澤 祐輔:2、安井 博史:1、朴 成和:3

1:静岡県立静岡がんセンター 消化器内科、2:静岡県立静岡がんセンター 原発不明科、3:聖マリアンナ医科大学 臨床腫瘍学講座

 

[背景]SPIRITS試験の結果、切除不能進行・再発胃癌(AGC)に対してシスプラチン+S1療法が標準治療となったが、70歳以上の高齢者に対するシスプラチンの上乗せ効果は十分ではないとする議論がある。[目的]高齢者のAGCに対するシスプラチン+S1療法(CS)とS1単剤療法(S)の安全性と有効性を検討する。[方法]2002年9月から2013年3月までに、当科で1次治療としてCSまたはSを開始された70歳以上のAGC176例(CS83例、S93例)を後方視的に検討した。[結果]患者背景は年齢中央値がCS73歳(70-82); S75歳(70-84)、男/女:CS64/19; S65/28、PS(0/1-2):CS27/56; S28/65、切除不能/再発:CS62/21; S74/19、胃切除有無:CS33/50; S58/35、標的病変有無:CS60/23; S61/23、転移臓器数(0-1/≧2):CS41/42; S52/41であった。観察期間中央値CS419日; S376日の時点で、投与コース数中央値はCS4(1-15); S3(1-18)、奏効割合はCS27.8%; S21.4%、病態制御割合はCS73.4%; S60.7%、PFSはCS177日; S120日、HR0.862(0.636-1.169)、p=.338、OSはCS431日; S333日、HR0.898(0.644-1.251)、p=.525と有意差を認めなかった。10%以上の発現を認めたG3以上の有害事象は、CS/Sで白血球減少17%/1%; 好中球数減少31%/4%; 貧血34%/22%; 血小板数減少17%/0%; 食欲不振16%/10%であった。CSの中止理由は原病の増悪58例(69.8%); 有害事象22例(26.5%)であったのに対して、Sの中止理由は原病の増悪77例(82.8%); 有害事象9例(9.7%)であった。治療関連を否定できない死亡はCS3例(3.6%); S2例(2.2%)、p=.56であった。[結語]高齢者に対する切除不能進行・再発胃癌に対する1次治療として、CS療法とS1単剤療法ともにSPIRITS試験と比較して遜色ない毒性プロファイルであった。奏効割合、病態制御割合、PFS、OSにおいて有意差を認めなかったが、背景因子に群間差が有り、結果の解釈に注意が必要と考えられた。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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