演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

切除不能進行・再発胃癌に対するS1+CDDP(SP)療法のレジメン変更と関連する治療前因子

演題番号 : O142-4

[筆頭演者]
村山 巌一:1 
[共同演者]
宇良 敬:1、小森 梓:1、成田 有季哉:1、上垣 史緒理:1、新田 壮平:1、山口 和久:1、野村 基雄:1、谷口 浩也:1、門脇 重憲:1、高張 大亮:1、安藤 正志:1、室 圭:1

1:愛知県がんセ中央病 薬物療法科

 

【背景】S1+CDDP(SP)療法において、有害事象により治療開始早期に減量や中止となる症例が経験される。【目的】SP療法の治療開始後早期に減量・中止となる治療開始前の患者要因を検討する。【方法】診療録を基に2007年1月~2012年12月に初回化学療法として当院でSP療法を施行した切除不能進行・再発胃癌141 例を対象とした。2コース以内を早期と定義し、2コース以内に無効中止以外の理由で減量・中止を行った群(変更群)とそれ以外の群(非変更群)に分類し、患者背景(年齢、性別、PS、補助療法(Adj)の有無、胃切除の有無、腹膜転移の有無、治療開始前血液検査)をRetrospectiveに検討した。【結果】変更群は141例中47例(33%)であり、その内訳は減量18例、S1単剤への変更15例、他治療への変更8例、治療中止5例、死亡1例であった。患者背景を変更群vs.非変更群として示すと、年齢(65歳以上/未満):23/24 vs. 41/53、性別(男/女):25/22 vs. 66/28、PS(0-1/2-):43/4 vs. 89/5、Adj(あり/なし):42/5 vs. 83/11、胃切除(あり/なし):23/24 vs. 22/72、腹膜転移(あり/なし):27/20 vs. 47/47であった。Alb(施設基準値以上/未満):22/25 vs. 37/57、CCr(60以上/未満):40/7 vs. 80/14であった。これらの因子についてカイ2乗検定を用いて比較したところ、性別(p=0.046)と胃切除の有無(p=0.0002)において有意に群間の相違が認められた。さらに性別・胃切除の有無を説明変数としたロジスティック回帰分析により、胃切除症例で優位に変更群が多かった (OR=3.0, p<0.01)。中止理由では消化器毒性:24例、腎毒性:5例、血液毒性:7例、その他:14例であった。また治療変更後の経過では、有害事象による緊急入院は変更群で21%と高く、非変更群では5.3%であった。両群においてPFSは5.3M(変更群) vs. 4.7M(非変更群)(HR:0.87, 95%CI: 0.60-1.3)、OSは16.9M(変更群) vs. 15.8M(非変更群)(HR:0.75, 95%CI:0.43-1.3)と同様の結果であった。【結語】胃切除症例では初回SP療法における早期減量・中止のリスクが高くなることに留意し、よりきめ細やかな副作用マネジメントが必要となる。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:支持療法

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