演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

切除不能胃がん予後スケール作成の試み

演題番号 : O142-1

[筆頭演者]
河越 哲郎:1 
[共同演者]
丸木 雄太:1、名児耶 浩幸:1、山田 章善:1、山脇 博士:1、小高 康裕:1、新福 摩弓:1、植木 信江:1、楠 正典:1、二神 生爾:1、三宅 一昌:1、坂本 長逸:1

1:日本医科大学 消化器内科学

 

(目的)化学療法を行った切除不能胃がんの生存期間中央値は13か月程度と報告されるが,各症例毎に見れば長期生存例も短期生存例も存在する.各症例毎の予後が推定できれば,より有意義な医療を提供できるものと思われる.しかし,現在,進行胃がんの予後スケールで確立されたものは存在しない.そこで今回,我々は切除不能胃がんの予後因子を検討し,予後スケール試案を作成することを目的とした.(方法) 当科で2005年4月から2011年10月までに化学療法を施行した切除不能胃がん症例を対象とし,13か月以上の長期生存群(15名)と最短生存症例から15名の短期生存群に分類し,患者側,腫瘍側,治療側のそれぞれの因子において比較解析を行った.その結果をもとに予後スケールを試案した.(成績)化学療法を施行した全65名の生存期間中央値は14カ月であった.長期生存群の生存期間中央値は28カ月,短期群は5カ月であった.両群で統計学的有意差を認めた因子は患者因子ではPT,LDH,ALPの値であり,腫瘍因子では肝転移量と腫瘍マーカー値,治療側因子では無増悪生存期間であった.これら6因子にperformance statusを勘案して予後スケールを試案した.試案スケールと対象患者30名の予後は有意に相関した.(結論)切除不能胃がん予後スケールが試案されたが,今後,さらなる,このスケールの意義と妥当性の調査が必要と考えられる.

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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