演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

short hydrationによるcisplatin外来投与の導入経験

演題番号 : O141-1

[筆頭演者]
大内 晶:1 
[共同演者]
浅野 昌彦:1、青野 景也:1、渡邊 哲也:1、加藤 雄大:1、竹内 亜由美:2、筧 由紀子:3、富田 いゆき:3

1:知多市民病院 外科、2:知多市民病院 外来看護科、3:知多市民病院 薬剤科

 

背景:cisplatin(CDDP)は投与時に腎障害の予防のための大量輸液と強制利尿が必要であり,また高頻度に出現する嘔気や食思不振に対する支持療法も必要であるため本邦ではこれまで入院での投与が主流であった.しかし2007年にTiseoらによりshort hydrationによるCDDP外来投与の安全性が報告され,またaprepitant,palonosetronといった新規制吐剤の登場により支持療法の質が向上したことからCDDP外来投与を行う施設が徐々に増加しており,当施設でも2012年7月より胃癌,肺癌に対する60mg/m2でのCDDP外来投与を行っている.
方法:CDDPの外来投与が可能と思われる患者には1コース目のCDDPを入院で投与して,外来投与に問題となる有害事象の発現が見られなければ2コース目以降を外来で投与する.CDDPは500mlの生食に溶解して投与して,その前後で1000mlのpre-hydrationと500mlのpost-hydrationを行う.腎保護のためMg8mEqを,強制利尿のためfurosemide20mgを投与して,制吐薬はガイドラインに基づきdexamethasone,palonosetron,aprepitantの3剤を投与する.
結果:2012年7月から2013年5月までに4例の患者にCDDPの外来投与を行い,その内訳は胃癌に対するS-1/CDDP療法が2例,非小細胞肺癌に対するS-1/CDDP療法が1例,小細胞肺癌に対するCPT-11/CDDP療法が1例であった.平均投与コース数は4.0コース,relative dose intensityは88.3%で,胃癌に対するS-1/CDDP療法の1例で食指不振G3を認め外来での静脈内輸液を要したが,他の症例では問題なく治療を完遂または継続中であった.
結語:適切な症例選択と支持療法でCDDP外来投与は安全に施行可能であり,不必要な入院の減少による患者のQOLの維持や医療費の負担軽減が期待される.

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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