演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行再発胃癌に対する放射線化学療法の治療成績について

演題番号 : O140-1

[筆頭演者]
石神 純也:1 
[共同演者]
有上 貴明:1、上之園 芳一:1、奥村 浩:1、内門 泰斗:1、喜多 芳昭:1、前村 公成:1、平木 嘉幸:1,2、中條 政敬:2、夏越 祥次:1

1:鹿児島大学医学部 消化器乳腺甲状腺外科、2:鹿児島大学大学院 放射線診断治療学

 

<はじめに>当科では遠隔病変のない高度進行再発胃癌に対しては積極的に放射線化学療法を行っている。その治療成績を示し、胃癌に対する放射線(化学)療法のあり方を考察した。<対象と方法>2000年以降 放射線(化学)療法を行った進行再発胃癌症例18例を対象とし、治療内容や追加療法(手術療法)およびその予後について検討した。18例の照射部位はリンパ節転移を含めた原発巣8例、吻合部再発3例、リンパ節再発7例であり、総照射量は35Gy-55Gyであった。13例が化学療法を併用しており、低用量CDDP+S1の併用が最も多かった。<結果>原発巣に照射を行った8例中4例(50%)で著効を示した。3例で根治手術を施行したが、2例が下縦隔転移を伴う食道浸潤胃癌であり、現在全例無再発生存中である。リンパ節再発7例はSD-PR症例は5例(72%)であり、1例は照射後に再発部位を切除し、18か月無再発生存中である。一方局所再発3例に対する放射線療法は一時的な縮小を示し、平均のDFSは6か月であったが、全例で再増大、胃癌死していた。<まとめ>播種や肝転移など遠隔転移のない局所進行胃癌に対する放射線化学療法は原発巣、リンパ節転移巣ともに制御効果は70%と化学療法単独より高いことが示された。治療効果の高い症例に対する追加切除は有効であり、切除例の全例が無再発生存中である。再発リスクの高い高度進行胃癌症例に対する術前放射線化学療法の可能性が示唆されたが、併用する化療治療内容や照射範囲、追加手術のタイミングなど解決されなければならない問題がある。RCTを含めてさらなる放射線化学療法治療症例の集積が必要と考えられた。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:集学的治療

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