演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

非切除進行・再発胆道癌に対する2次治療としてのS-1投与の役割

演題番号 : O14-7

[筆頭演者]
味木 徹夫:1 
[共同演者]
岡崎 太郎:1、村上 冴:1、吉田 優子:1、篠崎 健太:1、松本 拓:1、松本 逸平:1、新関 亮:1、浅利 貞毅:1、木戸 正浩:1、福本 巧:1、具 英成:1

1:神戸大学大学院 肝胆膵外科

 

【目的】進行・再発胆道癌に対する有効な化学療法としてgemcitabine (GEM)、S-1、GEM+CDDPがあるが、その選択に関しては一定の見解がない。当科ではこれまでに非切除進行・再発胆道癌に対しては、1次治療としてGEM(またはGEM+CDDP)を投与し、GEM不応となった時点で2次治療薬としてS-1投与を施行してきた。今回、2次治療としてのS-1投与の成績に関し検討した。【方法】2002-2012年に治療した非切除進行胆道癌90例、再発胆道癌41例を対象とした。1次治療としてGEM 1000mg/m2を3投1休を1コースとして投与、画像上GEM failureと判断した時点でS-1投与にinformed consentの上変更した。S-1は体重換算で80-120mg/body/日で4週投与2週休薬で投与した。【結果】非切除例の癌部位は肝内胆管20、肝外胆管30、胆嚢39、乳頭部1、再発例での原発部位は肝内胆管2、肝外胆管26、胆嚢10、乳頭部3で、主な再発部位は局所9、肝19、リンパ節12、腹膜1であった。再発例のうち、GEMによる術後補助療法後の再発例8例はS-1を1次治療薬として投与した。非切除例の1/2/3生率は29.5%/11.2%/3.2%、再発例の1/2/3生率は31.9%/18.2%/4.6%であり、再発例が上回るものの有意差はなかった(p=0.21)。2次治療S-1への移行率は非切除例16.7% (15/90)、再発例60.6% (20/33)で、再発例で高率であった。また、非切除例のS-1投与は平均2.5コース(0-12コース)、再発例のS-1投与は平均5.2コース(1-28コース)で、再発例の内2次治療例に限定すると平均4.6コース(1-16コース)であり、再発例は非切除例に比しS-1を長く投与する傾向にあった(p=0.12)。1年以上のS-1投与は4例で、3例が再発例で、内1例には著明な腫瘍縮小を認めた。非切除・再発例いずれにおいてもS-1の重篤な合併症は認められなかった。【結論】胆道癌において、再発例では画像上新規病変の出現が早期に明瞭になる場合が多く、2次治療としてのS-1移行率が高く、投与期間も長期になり、生存期間にも寄与していると考えられた。一方、非切除例では2次治療としてのS-1は短期投与例が多く、十分な効果が得られていないと考えられた。

キーワード

臓器別:胆嚢・胆道

手法別:化学療法

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