演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行胆道癌に対するゲムシタビン不応後二次治療としてのS-1単独療法の治療成績

演題番号 : O14-6

[筆頭演者]
原口 大:1 
[共同演者]
福冨 晃:1、安井 博史:1、吉田 幸生:1、柴田 泰:1、彦坂 ともみ:1、濱内 諭:1、對馬 隆浩:1、町田 望:1、戸高 明子:1、横田 知哉:1、山崎 健太郎:1、小野澤 祐輔:2、朴 成和:3

1:静岡県立静岡がんセ 消化器内科、2:静岡県立静岡がんセ 原発不明科、3:聖マリアンナ医科大 腫瘍内科

 

【背景】ゲムシタビン(GEM)不応となった胆道癌に対する二次治療として、本邦ではS-1単独療法が行われることが多い。前向きの多施設共同第2相試験によれば、その治療成績は奏効割合(RR)7.5%、無増悪生存期間中央値(mPFS)2.5ヶ月、全生存期間中央値(MST)6.8ヶ月と報告されている。【目的】当院における切除不能・再発胆道癌に対するGEM不応後二次治療としてのS-1単独療法の有効性と安全性を明らかにする。【対象】GEM不応胆道癌患者に対し、2006年10月から2012年10月までに当院にてS-1単独療法を開始した97例中、PS 2以下、主要臓器機能保持、多量胸腹水なし、重複癌なし、コントロール不良の合併症なし、を満たす59例を後方視的に検討した。【方法】S-1 80mg/m2/日を28日間内服、14日間休薬にて繰り返した。【結果】患者背景は年齢中央値(範囲): 66歳(29-80)、男/女: 36/23、PS0/1/2: 22/30/7、胆嚢癌/肝内胆管癌/肝外胆管癌/乳頭部癌: 25/13/17/4、前治療GEM/GEM+Cisplatin: 50/9、原発巣有/無: 36/23、転移臓器個数0/1/2/3/4: 2/20/23/11/3、腹水有/無: 25/34、胸水有/無: 5/54。S-1単独療法の相対用量強度中央値は73.8%(10.7-100)であった。全例に測定可能病変を有し、最良総合効果はCR 0例、PR 4例、SD 21例、PD 28例、NE 6例であり、RRは6.7%であった。また、観察期間中央値7.1ヶ月において、mPFS 2.1ヶ月、MST 6.6ヶ月であった。Grade3以上の有害事象は白血球減少1.7%、好中球数減少1.7%、貧血13.6%、血小板数減少3.0%、AST増加1.7%、血中ビリルビン増加10.2%、GGT増加3.4%、低Na血症10.2%、疲労22%、胆道感染16.9%、悪心6.8%、流涙5.1%、下痢5.1%、食欲不振1.9%、口内炎1.7%、発熱性好中球減少症1.7%であった。後治療は18例(31%)で施行していた。【結語】当院でのGEM不応胆道癌に対する二次治療としてのS-1単独療法は、副作用は認容されるものの抗腫瘍効果は十分と言えず、二次治療の更なる開発が望まれる。 

キーワード

臓器別:胆嚢・胆道

手法別:化学療法

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