演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

胆道癌に対するGC療法の蓄積毒性について

演題番号 : O14-3

[筆頭演者]
萩原 千恵:1 
[共同演者]
倉田 昌直:1、坂元 克考:1、小林 信:1、本田 五郎:1

1:がん・感染症センター 都立駒込病院 肝胆膵外科

 

【背景・目的】切除不能胆道癌のfirst lineの標準化学療法はABC-02試験およびBT22試験の結果からGC(gemcitabine+cisplatin)療法が推奨されている。しかしGC療法の長期投与による有害事象、特にcisplatinの蓄積毒性による腎機能障害や神経障害の報告は非常に少ないため今回我々はGC療法の安全性について検討した。【対象】当院で2011年3月から2013年5月までにGC療法を施行した胆道癌16例を対象とした。対象の内訳は男性11例、女性5例であり年齢中央値は72歳(51-78歳)。原発部位は肝内胆管2例、肝外胆管4例、胆嚢6例、十二指腸乳頭部4例であった。投与方法はgemcitabine 1000mg/m2とcisplatin25mg/m2を第1、8日目に投与し、21日間を1コースとした。GC投与日には生食500mL、マンニトール200mLの補液ならびに制吐剤としてデキサメタゾン6.6mgとパロノセトロン0.75mgを使用している。【結果】全生存期間(OS)中央値は9カ月(2-21カ月)、無増悪生存期間(PFS)中央値は7.5カ月(2- 15カ月)であった。16例中14例が治療を中止しており、内訳は増悪が8例、本人希望が3例、蓄積毒性を考慮した計画的中止が2例、有害事象(末梢神経障害)による中止が1例であった。cisplatinの累積投与量は中央値271.1(18.9- 627.2)mg/m2であった。有害事象としてGrade4の好中球減少が1例、Grade3の好中球減少が4例、Grade2の血清クレアチニン(Cr)値上昇が1例、Grade1の末梢神経障害が2例に認められた。Cr値上昇例のcisplatin累積投与量は345.8mg/m2であった。また末梢神経障害の累積投与量は300mg/m2と404.1mg/m2であった。【考察】GC療法により増悪なく経過する症例に対しては、治療を継続していきたいところだが、累積投与量が300mg/m2以上では有害事象は不可逆的となることも少なくないため累積投与量に留意しながら継続することが肝要である。末梢神経障害に対しては保存的に対処しつつ治療を継続することができる可能性がある。しかし2nd lineへの影響も考慮して不可逆的となりうる有害事象が出現した際には速やかに中止するべきである。

キーワード

臓器別:胆嚢・胆道

手法別:化学療法

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