演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

子宮体癌初回再発症例に対するTC療法の検討

演題番号 : O138-2

[筆頭演者]
松岡 歩:1 
[共同演者]
楯 真一:1,2、山本 憲子:2、錦見 恭子:2、植原 貴史:2、碓井 宏和:2、三橋 暁:2、岡嶋 祐子:1、生水 真紀夫:2

1:千葉医療センター 産婦人科、2:千葉大学医学部付属病院 産婦人科

 

【目的】再発子宮体癌に対しては、TC療法(paclitaxel + carboplatin)が選択されることが多いが、その治療効果はまだ満足いくものではない。そこで、当科で治療がおこなわれた子宮体癌再発症例に対するTC療法の臨床的解析を行い、より効果的なTC療法の適応症例について検討することを目的とした。【方法】2004年から2012年までに当科でTC療法を施行した子宮体癌初回再発症例の21例を対象とした。効果判定は、直接効果判定基準に基づいて行われた。無増悪生存期間(PFS)と全生存期間(OS)は、Kaplan-Meier法を用い、検定はlog rank法にておこなった。【結果】対象症例の年齢の中央値は63歳(52-85歳)であった。組織型の内訳は、類内膜腺癌G1が4例、G2が3例、G3が3例で、非類内膜腺癌では、漿液性腺癌が2例、明細胞腺癌が2例、腺扁平上皮癌が1例、混合癌が1例、癌肉腫が5例であった。前治療からの無治療期間(TFI)の中央値は10.1ヵ月で、12ヵ月未満が12例、12ヵ月以上が9例であった。術後補助化学療法のレジメンは、TC療法が13例であったのに対し、IEP療法が5例、CPTP療法が1例で、残りの2例は術後補助化学療法を行わなかった。効果判定はCR1例、PR14例、SD4例、PD2例で、全体の奏効率は66.7%であった。また、PFS、OSの中央値はそれぞれ8.4ヵ月(1.4-42.6ヵ月)、12.0ヵ月(2.3-84.9ヵ月)であった。組織型別にみると、類内膜腺癌G1、G2の7例と、類内膜腺癌G3および非類内膜腺癌の14例とでは、PFS、OSともに有意差を認めなかった。そこで、TFIが12ヵ月未満と12ヵ月以上で検討したところ、同様にPFS、OSともに有意差はなかった。一方、65歳未満では65歳以上に比べて、PFSが有意に延長したが、OSには差がなかった(p=0.0327、0.3276)。さらに、術後補助化学療法のレジメンは、TC療法群でOSが有意に延長した(p=0.0278)。【結論】今回の検討では、PFSやOSに比較的関連がある因子として、年齢や術後補助化学療法のレジメンが抽出された。それに対して組織型やTFIは、症例数が少ない影響も考えられたが、子宮体癌再発例のPFSやOSに寄与しなかった。再発子宮体癌におけるTC療法は、本検討において比較的良好な奏効率が得られたものの、より効果的な適応症例の見極めは容易ではなく、症例ごとに慎重に検討する必要がある。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:化学療法

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