演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

子宮頸部小細胞癌に対してEP療法を施行した症例の検討

演題番号 : O138-1

[筆頭演者]
河田 啓:1 
[共同演者]
有本 貴英:1、金 愛理:1、小島 聡子:1、冨尾 賢介:1、谷川 道洋:1、長阪 一憲:1、松本 陽子:1、織田 克利:1、川名 敬:1、大須賀 穣:1、藤井 知行:1

1:東京大・医・産婦

 

【目的】子宮頸部小細胞癌は早期より転移を来すことも稀ではなく、また進行癌で発見されることも多いことから予後不良な疾患として知られているが、子宮頸部浸潤癌の1%と非常に稀な疾患であり標準的治療はまだ確立していない。当科で治療を行った子宮頸部小細胞癌症例のうち、エトポシド・シスプラチン療法(EP療法)を施行した症例について、その効果と有害事象を検討した。【方法】1993年から2011年に当科で初回治療を行いEP療法を施行した子宮頸部小細胞癌症例7例(Ib1期2例、IIb期2例、IIIa期1例、IVb期2例)を対象とした。5例では術後補助化学療法としてEP療法を施行した。2例では化学療法を先行した。EP療法は原則としてetoposide 100mg/m2, day 1-5, cisplatin 75mg/m2, day 1, 4週間隔で施行した。測定可能病変についてはRECIST基準を用いて評価をおこなった。【成績】7例中測定可能病変を有するものは3例で、その治療効果はCR 1例(StageIVb)、PR 2例(症例1: StageIVb, 症例2: StageIIIa)であった。CR症例では2コース後に根治的手術をおこない、病理学的にもCRを確認した。初回治療開始から6か月で脳転移を認めたが、EP療法を含む集学的治療が奏功し現在も生存している(全生存期間37か月)。PR症例1では術後残存病変に対しEP療法5コース施行後、全骨盤照射・傍大動脈リンパ節領域照射、左鎖骨下リンパ節照射を行った。初回治療から12か月で全身転移で再発し、全生存期間は15か月であった。PR症例2ではEP療法5コース後残存病変に対し放射線化学療法を施行しclinical CRを得た。初回治療から17か月で再発し現在イリノテカン・シスプラチン療法施行中である(全生存期間22か月)。手術で完全切除をおこない術後補助化学療法としてEP療法を行った4例のうちIb1期の2例は現在まで再発を認めていない(76か月, 68か月)。IIb期の2例ではそれぞれ腹膜、骨盤リンパ節に再発し、無増悪生存期間はそれぞれ10, 18か月であった。血液毒性としては、全例でgrade4の好中球減少、2例で好中球減少性発熱が生じており、7例中6例で減量を要した。非血液毒性としては悪心(grade2: 4例、grade1: 3例)、味覚異常(grade1: 2例)、耳鳴(grade1: 2例)、口内炎(grade3: 1例)などを認めたが、治療関連死は認められなかった。【結論】本検討での子宮頸部小細胞癌に対するEP療法の効果は高く、有害事象も認容可能であった。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:化学療法

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