演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

腹腔鏡下肝切除術導入後の短期成績

演題番号 : O134-4

[筆頭演者]
生駒 久視:1 
[共同演者]
山本 有祐:1、森村 玲:1、小西 博貴:1、村山 康利:1、小松 周平:1、塩崎 あつし:1、栗生 宜明:1、窪田 健:1、中西 正芳:1、市川 大輔:1、藤原 斉:1、岡本 和真:1、阪倉 長平:1、大辻 英吾:1

1:京都府立医科大学 外科

 

【はじめに】腹腔鏡下肝切除術の保険収載による導入施設の増加に伴い、当科でも導入を行い短期成績について検討した。【対象・方法】2012年4月から2012年12月に当科で施行した腹腔鏡下肝切除20例についてretrospectiveに解析した。さらに部分切除例に限定して同時期の開腹術と比較した。【結果】患者背景は男/女:15/5例、平均年齢:67.7 (59-86)歳、疾患:肝細胞癌 13例/ 肝内胆管癌1例/ 転移性肝癌 6例、部位: S2 1病変/ S3 5病変/ S4 2病変/ S5 3病変/ S6 10病変/ S7 2病変/ S8 4病変(4例に重複病変を認めた)。体位:左半側臥位 13例/ 開脚位 7例、ハイブリット手術:4例、ポート数:5or 6ポート 14例/ ポート追加 3例/ (うち1例は単孔)、手術時間:369min、出血量:267g、術後在院日数:11.9日、合併症:SSI 1例/ 胆汁瘻 2例/ その他 2例であった。【考察】腹腔鏡下肝部分切除 17例と2010年5月から2012年12月に行った開腹下の肝部分切除61例について臨床病理学的因子を比較・検討した。手術因子として、体位について開腹群では開胸開腹切除 11例/ 開腹切除 50例で、S7, 8症例では10例 (38%)が開胸下に切除された。腹腔鏡群で有意な出血量の減少を認め (275 vs 515 g, p=0.002)、手術時間は長い傾向にあった(362vs 281 min, p=0.09)。術後因子として、胆汁瘻、創感染の発生には差を認めないが(11.8vs 6.6 %、5.9vs 9.8 %)、胸腹水の貯留に関わる合併症は少ない傾向にあった(5.9vs 27.9 %, p=0.06)。【まとめ】腹腔鏡下肝部分切除は、安全に導入施行し得た。出血量・術後合併症の減少・在院日数短縮が期待される。ただし、手術時間の短縮が今後の課題であり、エネルギーデバイスの特性を理解し適切に使用することが重要であると考えらた。

キーワード

臓器別:肝臓

手法別:内視鏡手術

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