演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

2nd lineとしてのTS-1/CPT-11+Panitumumab併用療法の第II相臨床試験

演題番号 : O133-4

[筆頭演者]
小林 由夏:1 
[共同演者]
瀧井 康公:2、古川 浩一:3、宗岡 克樹:4、赤澤 宏平:5、畠山 勝義:6

1:立川綜合病院 消化器センター消化器内科、2:新潟県立がんセ・新潟病 外科、3:新潟市民病 内科、4:新津医療セ 外科、5:新潟大院医 総合医療評価学、6:新潟大院医 消化器分野・一般外科学

 

【目的】2005181試験において、切除不能な転移性結腸・直腸がんに対する5FU治療後二次治療としてFOLFIRIにPanitumumabを併用することにより、KRAS野生型の症例では無増悪生存期間(PFS)と奏効率(RR)が有意に改善し、全生存期間(OS)の改善傾向が認められた。今回 KRAS遺伝子野生型進行・再発大腸がんの二次治療してFOLFIRIより簡便であるTS-1/CPT-11とPanitumumab併用療法によるPFS, RR, OS, 治療成功期間および安全性の評価を行った。【方法】対象は進行・再発大腸がんでOxaliplatinを含む一次治療化学療法で治療継続が困難と判定されたKRAS遺伝子野生型の症例である。投与スケジュールは28日を1クールとしてNCCSG-01試験の推奨投与量であるCPT-11をday1, 15に75mg/m2、TS-1をday1-14に65mg/m2投与した。またPanitumumabはday1. 15に6mg/kgを投与した。治療前および治療開始4-8週間毎にCT等を行い、腫瘍マーカー、臨床所見についても併せて評価を行った。【結果】2011年4月より登録が開始され、目標症例数25例のところ現在17例が登録されている。評価可能な症例は14例であり男性10例、女性4例、転移部位は肝10例、拝7例、リンパ節4例、腹膜2例、年齢の中央値は65歳であった。相対薬剤強度はS-1 90.4%, CPT-11 87.9%, Panitumumab 83.8%であった。総合評価判定はCR1例、PR1例、SD9例、PD3例で奏効率は14.3%、病態制御率は78.6%で、PFS 5.9ヶ月、MSTは未到達である。血液系有害事象としては、G3以上好中球減少、ビリルビン上昇が見られたが、G4の有害事象は認めなかった。非血液毒性として皮膚障害をほぼ全例で認め、G3以上の症例が28.6%みられたが治療中止理由とはならなかった。その後の中間解析について報告する。【考察】SPIRITT試験では一次治療でOxaliplatinとBevacizumabを使用した症例において、二次治療でCPT-11化学療法にBevacizumabを継続するべきかPanitumumabを併用するべきかが検討されており、現時点でPFS, OSでの有意差はみられていない。今回の試験を解析することにより、TS-1/CPT-11とPanitumumab併用療法の安全性と有効性、さらに今後どのような症例に二次治療でのPanitumumab併用を検討するべきかという問題に対する重要な手がかりが得られると考えられる。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:臨床試験

前へ戻る