演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行・再発大腸癌に対するPanitumumabの使用成績の検討

演題番号 : O132-5

[筆頭演者]
久保 博一:1 
[共同演者]
渡邉 純:1、諏訪 雄亮:2、鈴木 紳祐:2、本間 祐樹:1、高川 亮:1、南 裕太:1、石部 敦士:3、渡辺 一輝:2、盛田 知幸:1、大田 貢由:3、茂垣 雅俊:1、舛井 秀宣:1

1:横須賀共済病院 外科、2:横浜市立大学 消化器・腫瘍外科学、3:横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター

 

[目的]進行・再発大腸癌に対し抗EGFR抗体薬であるPanitumumabの投与使用経験から、有効性および安全性について検討する。[対象・方法] Kras遺伝子が野生型の進行・再発大腸癌症例に対し2010年7月から2013年5月までにPanitumumabを投与した46例を対象としRetrospectiveに検討した。[結果]投与時期は2次治療8例、3次以降の治療38例であった。患者背景は2次治療は男性/女性:4例/4例、年齢中央値は64才、3次以降の治療は男性/女性:24例/14例、年齢中央値は66才であった。平均投与回数は2次治療では5.6回、3次治療では7.8回であった。併用薬は2次治療ではFOLFOX 1例、FOLFIRI 1例、CPT-11 5例、IRIS 1例、3次治療ではCPT-11 22例、FOLFIRI 13例、単独投与 3例であった。治療効果は2次治療ではPR2例、SD3例、PD2例で奏効率は25%、病勢コントロール率は62.5%、3次以降の治療ではCR1例、PR5例、SD12例、PD12例で奏効率は16.7%、病勢コントロール率は50%であった。2次治療では本人希望で1例が中止、3次以降の治療では全身状態の悪化で中止が4例、Grade3以上の副作用で4例が中止となった。PFS中央値は2次治療で113日、3次以降の治療では222日であった。有害事象は皮膚障害を38例(83%)に認めそのうちGrade 3以上の皮膚障害は10例(22%)に認めた。皮膚障害のうちざ瘡様皮疹が33例(72%)、爪周囲炎が12例(26%)であった。口内炎は9例(20%)に認め、そのうちGrade3以上は4例(9%)であった。下痢は10例(22%)に認めたがGrade3以上は1例のみであった。またGrade1の間質性肺炎を1例に認めた。血液毒性に関しては好中球減少症を16例に認め、そのうちの4例にGrade4の好中球減少症を認め、全症例FOLFIRI併用症例であった。[結語]Panitumumabは進行・再発大腸癌に対する治療として比較的有効な結果であった。特に3次以降の治療でも有効な結果であり、長期投与が可能であった症例も経験した。有害事象は皮膚障害は高率に認めるものの、有害事象対策をすることで軽微ですんだ。また重大な合併症は認めなかったことから3次以降の治療でも安全に投与が可能であった。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

前へ戻る