演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当科における切除不能大腸癌に対するファーストラインbiweekly XELOX + Cetuximab療法

演題番号 : O132-2

[筆頭演者]
鈴木 伸明:1 
[共同演者]
硲 彰一:1、田中 宏典:1、来嶋 大樹:1、井上 由佳:1、徳光 幸生:1、兼清 信介:1、中尾 光宏:1、吉野 茂文:1、岡 正朗:1

1:山口大学大学院 医学系研究科

 

【はじめに】XELOX療法は1コース3週間の治療であり、Capecitabineを2週連続で投与するため、7割以上と高率にHand-Foot Syndrome(HFS)を合併し、患者のQOLの低下につながる。今回、我々はEGFR陽性及びKRAS (CD12, CD13) 野生型の進行・再発結腸・直腸癌に対し1次治療としてbiweekly XELOX + Cetuximab療法を行ったので報告する。【対象】測定可能病変を有する病理組織学的に確認されたEGFR陽性及びKRAS野生型進行・再発結腸・直腸癌12症例にファーストラインとして施行した。年齢:58-83歳(中央値66.5歳)、男6例、女6例であった。測定可能病変は肝転移5例、肺転移2例、肝およびリンパ節転移2例、肝・肺転移1例、リンパ節・傍大動脈リンパ節転移2例で原発巣は9例で先行切除、3例は未切除で化学療法を行った。【治療レジメン】Capecitabine 2000mg/m2をday1-7の1週間内服し、1週間休薬するbiweekly投与とし、Oxaliplatin 85mg/m2を隔週、Cetuximab 500mg/m2を隔週あるいは初回400mg/m2+2週目以降250 mg/m2毎週投与で、2週を1コースとして中止基準まで繰り返し投与する。 【結果】PR 4例、SD 1例、PD 4例、NE1例、未評価2例であった。このうちPR 1例、SD 1例で肝切除を施行しR0が得られた。平均投与回数10.3コース(最長投与31コース、最短投与4コース、未評価2例、infusion reaction 1例は含まず)で、有害事象はCetuximab によるざ瘡様皮疹をG1: 3例, G2: 3例、Oxaliplatinによる末梢神経障害をG1: 2例, G2: 1例に認めたが、HFSはG2が2例のみであった。【遺伝子変異】遺伝子変異に関しては登録基準のKRAS (CD12, CD13) 野生型の確認に加えてKRAS(CD61), KRAS(CD146), BRAF(CD600), PIK3CAに関して調べた。結果は1例でKRAS (CD146)変異 (A146T)、1例でKRAS (CD146)変異 (A146T)とPIK3CA変異(H1047R) を認めた以外は、全例wild typeであった【結語】biweekly XELOX+CetuximabはHFSの発現頻度も少なく、治療完遂率も良好であった。既知のバイオマーカーでは拾いきれない不応因子があり、こういう症例で全ゲノム解析を行うことにより、新たなバイオマーカーの開発につなげたい。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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