演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院におけるG3pT1膀胱癌の再発頻度および再発までの期間の検討

演題番号 : O125-3

[筆頭演者]
家田 健史:1 
[共同演者]
平野 央:1、深谷 香織:1、高畑 創平:1、知名 俊幸:1、青木 裕章:1、塩澤 真司:1、寺井 一隆:1、清水 史孝:1、荻島 達也:2、久末 伸一:1、和久本 芳彰:1、堀江 重郎:1

1:順天堂大学附属 順天堂医院 泌尿器科、2:千葉徳洲会病院 泌尿器科

 

【緒言】G3pT1膀胱癌は再発のリスクが高く、TUR-Bt後の治療方針は無治療経過観察、2ndTUR 、BCG膀注療法、膀胱全摘除術のいずれかが選択されている。今回、我々はG3pT1膀胱癌の再発頻度および再発までの期間について検討したので報告する。【方法】2008年1月から2012年12月の期間でTUR-Btを施行した患者のうち、G3成分を含むT1N0M0と診断された61例(患者数54例)を対象とし、EAUガイドラインにおける筋層非浸潤性膀胱癌の再発スコア(以下:再発スコア)に対し、再発頻度と再発期間についてレトロスペクティブに検討した。【結果】TUR-Btの患者背景は男性48例、女性13例、年齢中央値70歳(54-96歳)、単発21例、多発40例、腫瘍最大径3cm未満47例、3cm以上14例、初発43例、再発16例、随伴性CIS23例であった。再発スコアの中央値は7点(3-15点)であった。TUR-Bt後、Drop outした症例4例を除外した57例のうち、2nd-TURを施行した症例は32例、施行しなかった症例は25例であった。2nd-TURを施行した症例のうち腫瘍を認めず無治療経過観察した症例は11例であり、腫瘍を認め、BCG療法を施行した症例は10例であった。また、2nd-TURを施行せずに無治療経過観察した症例は7例、BCG療法を施行した症例は9例、膀胱全摘・膀胱部分切除術などの根治術を施行した症例が7例であった。なお、癌死した症例は4例であり、2nd-TUR施行後、残存腫瘍に対しBCG療法を施行した症例とBCG療法施行不可であった症例、2nd-TURを施行せずにBCG療法を施行した症例と膀胱全摘を施行した症例の1例ずつである。再発スコア7点以下では再発を認めた症例が27.8%であったのに対し、8点以上では38.1%であった。また、再発を認めた症例18例のうち、再発スコア7点以下では再発までの期間平均値が11.7か月(1-43か月)であったのに対し、8点以上では11.3か月(1-28か月)であった。【考察】以上の結果より、G3pT1膀胱癌の再発スコア7点以下と8点以上での再発率に有意差が認められた。しかしながら、再発までの期間には反映されないことが示された。今後も、膀胱癌に対しては再発スコアを含めたリスクを考慮し治療法を検討する必要性があると考えられる。今後、さらに症例を追跡し、解析予定である。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:臨床試験

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