演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

術後補助療法未施行筋層非浸潤性膀胱癌の膀胱内再発に対するリスク因子の検討

演題番号 : O124-4

[筆頭演者]
中山 雅志:1 
[共同演者]
林 裕次郎:1、石津谷 祐:1、武田 健:1、山口 唯一郎:1、新井 康之:1、垣本 健一:1、伊藤 ゆり:2、西村 和郎:1

1:大阪府立成人病センター 泌尿器科、2:大阪府立成人病センター がん予防情報センター

 

<目的>日本人における筋層非浸潤性膀胱癌の膀胱内再発リスク因子に関する報告は少ない。また、EORTCのリスク因子は術後補助療法施行例を含めた解析である。そこで、術後補助療法未施行筋層非浸潤性膀胱癌の膀胱内再発リスク因子を後方視的に検討する。<対象・方法>対象は、単一施設にて1990年より2008年まで膀胱原発膀胱悪性腫瘍に対しTURを施行したTaT1症例のうち、術後補助療法未施行の576名/のべ1321例中、CISの随伴を認めない514名/のべ1121例。同一症例の再発例を考慮したShared frailty modelを用いて、腫瘍数、腫瘍サイズ、再発歴、T因子、異型度(WHO 1973)、BCG膀胱内注入療法治療歴(BCG治療歴)に関して単変量解析および多変量解析を行った。<結果>膀胱内再発を1121例中735例(65.6%)に認めた。非再発例386例における観察期間の中央値は46.5か月であった。単変量解析では、腫瘍数:3個以上(P<0.001)、腫瘍サイズ:3cm以上(P<0.001)、再発歴:>1 再発/年(P<0.001)、T因子:T1(P=0.023)、異型度(WHO 1973)(P=0.023)、BCG治療歴あり(P=0.026)が統計学的有意なリスク因子であった。多変量解析では、腫瘍数:3個以上(HR=1.60, P<0.001)、:6個以上(HR=4.01, P<0.001)、腫瘍サイズ:3cm以上(HR=1.89, P<0.001)、再発歴:>1 再発/年(HR=2.11, P<0.001)、:≦1 再発/年(HR=1.34, P=0.013)、BCG治療歴あり(HR=1.67, P=0.001)が独立したリスク因子となった。一方、T因子:T1(HR=1.14, P=0.22)、異型度:G3(HR=1.29, P=0.156)は独立したリスク因子とはならなかった。<結語>術後補助療法未施行例において、EORTC再発リスク因子であるT因子と異型度は独立したリスク因子とならなかったが、腫瘍数、腫瘍サイズ、再発歴、BCG治療歴は独立したリスク因子であった。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:診断

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