演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

上部尿路上皮癌の術前診断におけるFDG-PET/CTの有用性

演題番号 : O123-1

[筆頭演者]
浅井 聖史:1 
[共同演者]
福本 哲也:1、三浦 徳宣:1、宮川 正男:2、西村 謙一:1、白戸 玲臣:1、柳原 豊:1、宮内 勇貴:1、菊川 忠彦:1、丹司 望:1、横山 雅好:1

1:愛媛大医学部附属病 泌尿器科、2:愛媛大医学部附属病 放射線科

 

【目的】FDG-PET/CTは、さまざまな癌の診断、治療効果判定、再発の診断に有用であるが、尿路上皮癌における有用性は明らかではない。特に上部尿路腫瘍において、逆行性腎盂造影やCT、分腎尿細胞診では確定診断に至らないことがある。そこで、上部尿路腫瘍の診断におけるPET/CTの有用性について、分腎尿細胞診や尿管鏡による生検結果と比較検討した。【対象】2010年9月から2013年4月までに上部尿路腫瘍が疑われ、PET/CTを施行し、さらに病理学的診断がなされた34例を対象とした。【結果】年齢の中央値は72.5 (54-92) 歳、男性28例、女性6例であった。腫瘍部位は腎盂16例、尿管18例(U1:4例、U2:3例、U3:11例)、腫瘍長径は中央値17 (3-60) mmであった。病理学的診断は尿路上皮癌32例、良性疾患2例(アミロイドーシスと後腹膜線維症、各1例)であった。PET/CT陽性例(28例)のSUVmax中央値は10.1(2.7-37.2)であった。全尿細胞診、分腎尿細胞診、尿管鏡下生検、PET/CTの感度は各々19.4%、34.6%、42.9%、81.3%であった。PET/CTの陽性適中率は92.9%であった。良性病変の2例において集積度は低いものの偽陽性を示した(SUVmax 2.7と5.5)。CTにおける腫瘍長径がPET/CT陽性と相関を認めた。しかしながら病理学的深達度や細胞悪性度との間に相関は認められなかった。リンパ節転移に関しては、径1cm未満ではあるがPET/CT陽性であった2例ではpN2であった。【結論】PET/CTは上部尿路上皮癌の術前診断において、感度が高く有用である可能性が示唆された。しかし偽陽性例には注意が必要である。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:診断

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