演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

高齢者に対するStageIII大腸癌術後補助化学療法の現状

演題番号 : O121-6

[筆頭演者]
宅間 邦雄:1 
[共同演者]
大塚 英男:1、小坂 至:1、高西 喜重郎:1

1:東京都立多摩総合医療セ

 

[目的]当院における高齢者に対するStageIII大腸癌術後補助化学療法の現状を調査する。[方法]後期高齢者といわれる75歳以上を対象とし、75-79歳、80-84歳、85歳以上に細分類し補助化学療法の内容、治療強度、有害事象を調査した。比較のため前期高齢者(65-74歳)も調査した。対象は2009-2012に当院でR0手術が行われ術後当院でサーベイランスが行われた患者とした。[成績]65-74歳104名中83名(79.8%)に実施、内容はUFT/LV29名capecitabine27名S-113名L-OHP14名。75-79歳60名中29名(48.3%)に実施、UFT/LV9名capesitabine10名S-15名L-OHP5名。80-84歳31名中7名(22.6%)に実施、UFT/LV3名capecitabine2名5FU/LV 1名L-OHP1名。85歳以上18名は実施例なし。2012年9月までの手術患者を対象にdose intensityを調査した。なおL-OHP実施例は75歳以上では実施例が少ないため今回の検討からは除外した。65-74歳は平均72.3%(中央値82.1)、75-79歳は51.1%(49.0)、80-84歳は73.0%(81.3)。症例数が比較的多い65-74歳と75-79歳について薬剤別にdose intensityを調査した。65-74歳ではUFT/LVは63.8%(77.3)、capecitabine78.6%(90.7)、S-175.3%(85.0%)。75-79歳ではUFT/LV48.7%(48.0)、capecitabine50.7%(33.4)、S-155.1%(80.0)。Grade2以上の有害事象はcapecitabineは手足症候群が多く、UFT/LVとS-1は肝機能障害、血小板減少、嘔気、下痢など多岐にわたっていた。しかしいずれの薬剤でも有害事象のために入院を要したことはなく全例休薬、減量、中止により回復した。補助化学療法ということもあってか開始時から減量されていたり、軽微な有害事象で中止されている例が特に75-79歳で多くみられる傾向にあった。[結論]65-74歳では約8割に実施できたが年齢と共に実施率が低下した。80-84歳では体調がよく選ばれた患者のみに実施されたためかdose intensityは65-74歳と同等であった。高齢者でも適切に対処すれば経口抗癌剤による補助化学療法は安全に実施できる。治療効果については観察期間が短いため今回は検討していない。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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