演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

70歳以上の高齢者大腸癌に対する化学療法

演題番号 : O121-5

[筆頭演者]
竹下 惠美子:1 
[共同演者]
鮫島 伸一:1、多賀谷 信美:1、吉羽 秀麿:1、奥山 隆:1、菅又 義剛:1、纐纈 真一郎:1、斎藤 一幸:1、牧野 奈々:1、竹上 正之:1、久保田 和:1、大矢 雅敏:1

1:獨協医科大学越谷病院 外科

 

【目的】75歳以上(後期高齢者)および70-74歳の高齢者の大腸癌に対する化学療法について、その有効性と安全性について比較検討する。【対象と方法】2010年4月から2012年12月までに当科で初発大腸癌手術を施行された70歳以上の患者186例のうち、化学療法が導入された症例を対象にその有効性および安全性について検討した。【成績】2010年4月から2012年12月までに行った初発大腸癌手術441例中70歳以上の患者数は186例で全体の42.6 %であった。その内、70-74歳は76例(根治術66例、非治癒切除10例)、75歳以上は110例(根治術99例、非治癒切除11例)であった。化学療法は、70-74歳は29例で導入され、その内訳は進行・再発10例、術後補助療法13例、術前化学療法4例、術前放射線化学療法2例であった。75歳以上では28例で、内訳は進行・再発19例、術後補助療法8例、術前化学療法1例であった。進行・再発大腸癌化学療法例における両群の比較では、性別、原発部位、術式、再発時期(同時性vs.異時性)、転移臓器に有意差を認めなかった。一次治療における施行レジメンは、経口抗がん剤単独症例が後期高齢者群で高率であった(P<0.05)。二次治療への移行率は両群間で有意差を認めなかった。奏効率(70-74歳群:25%、後期高齢者群:36%)は両群間に有意差を認めなかった。 2年生存率は70-74歳群で63%、後期高齢者群で42%であった。全gradeの有害事象の発現率に有意差を認めず、Grade3以上の有害事象の発現率も両群間に有意差を認めなかった。補助療法施行例では、性別、原発部位、再発率、施行レジメン、完遂率に両群間に有意差を認めなかった。【結論】当科で化学療法が導入可能であった70歳以上の高齢者大腸癌においては、70-74歳群と後期高齢者群を比較しても、その有効性は同等で安全性においても遜色はなかった。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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