演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院における85歳以上の高齢者大腸癌手術例の検討

演題番号 : O121-3

[筆頭演者]
長野 郁夫:1 
[共同演者]
山田 育男:1、丹羽 真樹:1、金澤 英俊:1、佐藤 太一:1、松本 直基:1、好中 久晶:1

1:碧南市民病院 外科

 

2001年から2011年までの当院大腸癌手術例505例(結腸癌336例、直腸癌169例)のうち85歳以上の大腸癌手術例は18例であった。年齢85~95歳、女性9例・男性9例、有症状例13例、検診発見5例。原発巣は結腸癌14例、直腸癌5例(重複癌1例)、Ce/A/T/D/S/Rs/Ra/Rbが1/7/4/1/1/0/3/2例であった。組織型はtub1/tub2/por/mucが1/13/2/1例。深達度はM/SM/MP/SS・A/SEが1/0/2/11/5例、リンパ節転移はN0/N1/N2が10/7/2例、遠隔転移は3例で肝転移1例、肝・腹膜転移が1例、肝・肺・腹膜転移が1例であった。Stageは1/2/3a/3b/4期が3/6/6/0/3例で根治度はR0手術が15例、R2手術3例であった。術後の合併症は創・ドレーン部感染3例、縫合不全1例、腹腔内膿瘍1例、MRSA敗血症1例、尿路感染2例、肺炎2例、喘息発作1例、イレウス1例、下痢による脱水1例、薬剤性皮膚炎1例。また、術後せん妄が6例あった。腹腔内膿瘍からMRSA敗血症を合併した症例が6か月後に在院死亡した。他の17例は全例がADL自立で自宅に退院した。長期の予後としては退院した17例のうち13例が死亡(術後1月~6年1月)、4例が生存中(術後2年10月~9年10月)。死亡例の内訳は手術時4期の3例と再発した3例、合わせて6例が進行再発癌で死亡(術後9月~2年9月)、他病死が7例(1月~6年1月)であった。他病死の原因は肺炎2例、肺結核1例、肺癌1例、心不全1例、老衰1例、事故死1例であった。(まとめ)高齢者の大腸癌は有症状例が多く、検診発見のものは他疾患のフォローアップ検査の異常から発見されている。18例中1例が合併症で在院死亡した以外はADLが低下せずに退院できた。手術はほとんどの症例に標準的な2群または3群のリンパ節郭清が施行されていたが、直腸切断術は選択されずハルトマン手術が行われていた。15例のR0手術のうち1例の合併症死亡、3例の再発死亡は他の年齢層と差がないと思われた。他病死が多かったのはやむを得ないと思われた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:疫学・予防

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