演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

シスプラチンを中心とした化学療法抵抗性転移性尿路上皮癌患者に対するGP療法の効果

演題番号 : O12-1

[筆頭演者]
工藤 祥司:1 
[共同演者]
大竹 裕子:1、井上 千尋:1、吉良 聡:1、犬塚 秀康:1、宮本 達也:1、中込 宙史:1、羽根田 破:1、小林 英樹:1、座光寺 秀典:1、土田 孝之:1、武田 正之:1

1:山梨大医学部 泌尿器科

 

目的
1、転移性尿路上皮癌におけるセカンドライン治療としてのゲムシタビン、パクリタキセル併用療法、以下GP療法、の生存期間をファーストライン治療耐性となりBSCのみ施行した患者と比較してみる。2、転移性尿路上皮癌におけるセカンドライン治療としてのGP療法の効果と安全性を評価する。
方法
2012年8月から2012年6月までに当科で加療したCDDPを中心としたレジメのファーストライン化学療法耐性となった転移性尿路上皮癌患者52名を後ろ向きに検討した。
治療効果の判定は、RESISTを使用した。生存分析はカプランマイヤー法を用い、予後因子の検討は、COX比例ハザード法を用いて行なった。 P値は0.05未満を有意と判定した。1、CDDPを中心としたレジメのファーストライン化学療法耐性となった転移性尿路上皮癌患者52名の全生存期間に関する予後因子を後ろ向きに検討した。
2、転移性尿路上皮癌におけるセカンドライン治療としてのGP療法の奏功率と安全性を評価した。
当院における転移性尿路上皮癌に対する化学療法の方針
4コース施行後の評価で治療効果が認められれば通常一回治療は中断する。中断中に腫瘍の増悪を認めた場合は、治療を再開する。同一レジメンを治療効果がなくなるまで間欠的に施行する。ファーストラインに治療効果がなくなった場合にはセカンドラインレジメンを、 またセカンドラインに治療効果がなくなった場合には、 BSCを提案する。セカンドライン化学療法を施行するかどうかは患者自身が決定する。
結果
52人中29人にセカンドライン化学療法が施行されていた。セカンドライン化学療法の施行の有無において、各パラメーターに有意差はなかった。
1、多変量解析の結果、セカンドライン化学療法の有無、ファーストライン化学療法無効時の血清Na値、ファーストライン化学療法無効時の血清ALP値が独立した予後因子であった。特にセカンドライン化学療法の有無が一番重要な予後因子であった。
2、GP療法の奏功率はCR6.9% PR17.2%の計24.1%であった。2名が癌なし長期生存中である。GP療法の非血液毒性で多いのは神経痛、筋肉痛、脱毛であり、G3またはG4血液毒性で一番多いのは好中球減少であった。治療関連死は認めなかった。
考察 ファーストライン耐性の転移性尿路上皮癌に対してGP療法は比較的安全に施行可能で、効果もあると考えられた。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:化学療法

前へ戻る