演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

閉経後ホルモン感受性乳癌に対する化学療法とletrozoleの同時併用術前療法

演題番号 : O117-4

[筆頭演者]
佐藤 友威:1 
[共同演者]
神林 智寿子:2、佐藤 信昭:2、金子 耕司:2、坂田 栄子:3、小山 諭:3、武藤 一朗:1、田邊 匡:4、本間 慶一:7、赤澤 宏平:6、佐野 宗明:5

1:新潟県立中央病院 外科、2:新潟県立がんセンター新潟病院 乳腺外科、3:新潟大学医歯学総合病院 消化器一般外科、4:済生会新潟第二病院 外科、5:新潟ブレスト検診センター、6:新潟大学医歯学総合病院 医療情報部、7:新潟県立がんセンター新潟病院 病理部

 

【背景】術前療法としての化学療法と内分泌療法の有用な組み合わせや投与方法については確立されていない。またタモキシフェンにおいては臨床データも報告されているが、アロマターゼ阻害剤を用いた臨床データは報告されていない。【目的】術前化学・内分泌同時併用療法の組織学的および臨床学的効果、乳房温存術施行率、安全性を評価し、有用性を明らかにすることを目的とした。【対象】Stage II、IIIa閉経後ホルモン感受性原発性乳癌を対象として、多施設共同研究として施行した。2009年12月~2011年8月までに登録された20例。年齢中央値59.5(50~68)歳。【プロトコール治療】Anthracycline[EC(90-100/600) or AC(60/600) every 3 weeks, 4 courses]followed by Taxane[Paclitaxel(80mg/mm) every weeks, 12 courses]を施行するとともにLetrozole 2.5mgを同時併用し、paclitaxel投与終了後4週以内に手術を施行する。早期中止規定として、20例の評価が可能となった段階で中間評価を行い、pCRが1例も認められない場合、と定めた。【結果】cT1 1例、cT2 19例[平均腫瘍径2.6cm(1.8~4.5)]。cN0 13例、cN1 6例、cN2 1例。Stage IIa 13例、IIb 6例、IIIa 1例。ER(+) 20例、ER(-) 0例、PgR(+)12例、PgR(-) 8例。HER2(+) 2例、HER2(-) 18例。EC療法14例、AC 療法6例。臨床学的腫瘍効果はCR 1例(5.5%)、PR 11例(61.1%)、SD 5例(27.8%)、PD 1例(5.5%)であった(Overall response rate 66.6%)。組織学的腫瘍効果は、Grade 0 0例、Grade 1a 15例(75%)、Grade 1b 2例(10%)、Grade 2a 1例(5%)、Grade 2b 1例(5%)、Grade 3 0例であった。乳房温存術施行率は79%であった。安全性の評価:Grade 3/4(CTCAE v3.0)の毒性は、白血球減少55/21%、好中球減少75/21%、発熱性好中球減少5/0%(いずれもAC or EC/Pac)であった。【結語】閉経後ホルモン感受性乳癌の術前化学・内分泌療法においては、AC/EC followed by paclitaxelとletrozoleの同時併用は安全に施行しうるが、今回の検討ではpCR率の改善には至らなかった。投与方法、組合せなどにつき更なる研究が必要である。Clinical Trial Registration Information: UMIN (http://www.umin.ac.jp/), Study ID: 000002447

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:臨床試験

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