演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

3次元原体照射を用いた加速部分乳房照射の急性期有害事象の評価

演題番号 : O115-4

[筆頭演者]
井上 実:1 
[共同演者]
吉村 通央:1、平田 希美子:1、小倉 昌和:2、平岡 真寛:1

1:京都大学病院 放射線治療科、2:岸和田市民病院 放射線治療科

 

【背景・目的】乳癌乳房温存療法における標準照射法である全乳房照射に代わり、腫瘍床周囲のみを短期間で照射する加速部分乳房照射(APBI)が、海外では第III相試験も含め、一部の症例に実施されている。しかし本邦ではAPBIの実施施設は未だ少数であり、その安全性は不明である。今回、当院にて2011年11月より開始した3次元原体照射を用いたAPBIの単施設前向き第I/II相試験における急性期有害事象について報告する。【対象・方法】臨床病期0, I,II期(T3を除く)の乳癌で、術前にホルモン療法を含む全身治療なく乳房温存手術が施行され、且つ病理組織学的に腫瘍径が3cm以下であること、切除断端から5mm以内に癌を認めないこと、腋窩リンパ節転移が3個以内であることが証明された症例を対象とした。Clinical Target Volume(CTV):摘出腔+1cm(体表より内側2mmまでの体積と胸壁・筋・肋骨は除く)、Planning Target Volume(PTV):CTV+1cmとし、6MV-X線による4-5門照射でPTV中心に3.85 Gy/日X10回を処方した。治療開始後90日以内に認めた有害事象を急性期有害事象と定義し、CTCAE ver.4.0を用いて評価を行った。【結果】2012年11月までに15例を登録した。年齢中央値:60歳(44-81歳)、臨床病期0/IA/IB/IIA/IIB:0/13/0/2/0例、観察期間中央値:283日(116-425日)。全例において治療を中止することなく完遂した。急性期有害事象は、Grade1:放射線性皮膚炎4例、皮膚色素過剰12例、皮膚乾燥2例、乳房痛2例、Grade2:放射線性皮膚炎1例、Grade3以上:なし、であった。全例において無再発で経過している。【結論】晩期有害事象も含めた安全性の評価には、さらなる経過観察が必要であるが、3次元原体照射によるAPBIの急性期有害事象は十分に許容範囲内である。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:放射線治療

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