演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

食道癌における腫瘍内糖代謝能の不均一性に関する検討

演題番号 : O112-3

[筆頭演者]
河野 世章:1 
[共同演者]
大平 学:1、当間 雄之:1、郡司 久:1、成島 一夫:1、栃木 透:1、藤城 健:1、花岡 俊晴:1、阿久津 泰典:1、上里 昌也:1、星野 敢:1、村上 健太郎:1、松原 久裕:1、岡住 慎一:2、首藤 潔彦:3

1:千葉大学先端応用外科、2:東邦大佐倉医療セ、3:帝京大ちば医療セ

 

目的:食道癌おける腫瘍内糖代謝能の不均一性をFDG-PETを用いて検討した.対象:2012年1月から2012年8月までに当科を受診した食道癌患者43例.方法:撮像したデータのウィンドウレベルを変えて腫瘍内の糖代謝活性を観察した.糖代謝の指標としてSUVを用い,周囲より高いSUVを示す部位をpeak(等高線の頂上のイメージ)として腫瘍内にいくつpeakがあるかカウントした。結果:FDG-PETで異常集積を認めなかった症例は6例(14%)、認めた症例は37例(86%)であった。認めなかった症例の深達度はT1aであった. Peakが1個は19例(51%)、2個は6例(16%)、3個は4例(11%)、4個以上は8例(19%)であった。各peak個数別の深達度別内訳は1個がT1a:3 例(16%),T1b:10例(53%),T2:3例(8%),T3:3例(8%)で,2個が全例T3,3個以上は全例T3またはT4であった.peakが1個の症例は深達度が浅いものが多く,2個以上の症例は深達度が深かった.各peak個数とリンパ節転移との関係は1個ではN0:9例(47%),N1:4例(21%),N2:4例(21%),N3:1例(5%),N4:1例(5%)であった.2個ではN0:1例(17%),N1:2例(33%),N2-4:3例(50%),3個ではN0:2例(50%),N2-3:2例(50%),4個以上ではN0:1例(13%), N2:1例(13%),N3:3例(38%),N4:3例(38%)となり、個数が増えるにしたがい、N0N1の割合が減っていった.Peak個数とSUVの関係ではpeak個数が増えるにしたがってSUVは上昇したが,4個以上は3個に比べ低い傾向があった.Peak個数と腫瘍長径の関係では個数が多くなるにしたがって腫瘍長径は長くなった.考察:腫瘍内では部位によってSUVが異なり,周囲より高いSUVを示す部位をpeakとすると, SUVの違いからpeak毎に糖代謝能が異なると考えられた.peak個数を不均一性のパラメータとするとpeak個数が増えるにしたがって深達度はT3以深が増え,リンパ節転移はN2以上が増え,SUVは高値を示し,腫瘍長径は大きくなっていった.糖代謝能の不均一性が増すと進行した食道癌が多くなっており,腫瘍が進行するにしたがって糖代謝能の不均一性を獲得していることを示している. 結語:食道癌腫瘍内の糖代謝分布の検討から,腫瘍内の糖代謝は不均一であることが示された.腫瘍が進行するにしたがって糖代謝能の不均一性が増大しており,これは腫瘍の悪性度と不均一性の間に相関関係があることを示唆している.

キーワード

臓器別:食道

手法別:画像診断(イメージング)

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