演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

ICG蛍光法とRI法を用いた頭頸部がんセンチネルリンパ節生検術の実行可能性の検討

演題番号 : O110-3

[筆頭演者]
久場 潔実:1 
[共同演者]
菅澤 正:1、横山 純吉:2、甲能 直幸:3、塩谷 彰浩:4、小須田 茂:5、長谷川 泰久:6

1:埼玉医科大学国際医療センター 頭頚部腫瘍科、2:順天堂大学耳鼻咽喉科、3:杏林大学耳鼻咽喉科、4:防衛医科大学校耳鼻咽喉科、5:防衛医科大学校核医学、6:愛知がんセンター頭頸部外科

 

頭頸部がんの重要な予後因子は頸部リンパ節転移の有無であり、欧米ではN0症例でも予防的郭清が推奨されている。しかしながら、潜在転移率は20-30%程度であり、頸部郭清術が行われることによる、合併症の弊害も無視出来ない。このため、センチネルリンパ節生検が注目され、口腔癌領域ではその有用性は確立しつつあり、現在前向き試験が行われている。 被爆の観点からすると、放射線同位元素(RI)法に変わるセンチネルリンパ節同定法の開発が望まれる。又、近年の内視鏡技術の進歩により、咽喉頭早期癌症例は増加しており、機能温存の立場から内視鏡切除術の適応も拡大している。頸部郭清は嚥下機能にも影響することから、咽喉頭がん内視鏡切除時にセンチネルリンパ節生検を行い、症例を選択して、適切な頸部郭清術を施行することは、治療成績の向上、機能保存に重要である。更に口腔と異なり、術前のRI注入は、困難である。今回、インドシアニン・グリーン(ICG)と放射線同位元素法を用いて、ICGがRIの代替として使用できるか、多施設で検討した。対象:口腔癌18例(舌15例、歯肉3例)、年齢は54.5歳(26-86)、Late T2:17,T3:1方法:全例に通常のRI法によるセンチネルリンパ節同定に加えて、術中のICGを注入し、赤外線CCDカメラを用いて、カプセル圧迫法にて深在リンパ節を含めて、センチネルリンパ節を同定した。結果:センチネルリンパ節はRI法で3.3個、ICG法で4個同定された。全18例のセンチネルリンパ節陽性率は28%であった。ICGとRIの一致率はそれぞれ98%、92%であった。皮弁を挙上すると、カプセル圧迫を使用しなくても観察可能であった。結語:ICG 蛍光法は RI法の代替として、用いることが可能であることが明らかになった。この結果を踏まえて、現在ICG法を用いた、咽喉頭がん内視鏡切除例に対するセンチネルリンパ節生検による治療の低侵襲化の研究が進行中である。

キーワード

臓器別:頭頸部

手法別:診断

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