演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

分子標的療法の導入により腎癌骨転移の治療成績は向上したか?

演題番号 : O11-1

[筆頭演者]
北村 寛:1 
[共同演者]
井上 隆太:1、広部 恵美:1、京田 有樹:1、田中 俊明:1、舛森 直哉:1

1:札幌医科大学医学部 泌尿器科

 

【目的】分子標的療法が導入されて以来、腎癌骨転移患者の治療成績が向上しているかどうかを検討する。【対象と方法】1985年から2012年までの間に当科で治療を受けた、骨転移を有する腎癌患者126名を対象とした。分子標的治療薬投与歴のある18例と投与歴のない108例の間で、全生存期間 (overall survival, OS)をlog-rank検定により比較検討した。骨転移が初診時になく経過中に出現した患者では、骨転移出現日を起点とした。分子標的療法が導入された時期に治療を受けたが、分子標的療法が施行されなかった患者によるバイアスを回避するために、2008年4月を境にEra 1およびEra 2に分け(それぞれ107例および19例)、OSを比較検討した。さらにOSに影響を及ぼす因子をCox比例ハザードモデルを用いて解析した。【結果】分子標的療法あり群およびなし群のOS中央値は54.1か月および9.8か月で、2年生存率はそれぞれ59.1%および24.9%であった(p=0.0075)。またEra 1およびEra 2のOS中央値は9.7か月および54.7か月で、2年生存率はそれぞれ25.1%および55.3%であった(p=0.0100)。単変量分析では、分子標的療法の有無 (p=0.0032)、初診時骨転移の有無 (p=0.0281)がOSに関連する因子であり、多変量解析では、分子標的療法の有無のみが独立した因子であった (p=0.0126)。【結論】分子標的療法の導入により、腎癌骨転移に対する治療成績が向上している可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:分子標的治療

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