演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

浸潤性膵管癌術後の残膵癌症例の検討

演題番号 : O108-3

[筆頭演者]
鈴木 修司:1 
[共同演者]
羽鳥 隆:1、君島 映:1、大島 奈々:1、鈴木 隆二:1、出雲 渉:1、古川 徹:2、白鳥 敬子:3、山本 雅一:1

1:東京女子医科大 消化器外科、2:東京女子医科大 統合医科学研究所、3:東京女子医科大 消化器内科

 

浸潤性膵管癌切除成績の向上に伴い、長期生存例も増加してきているが、その際、多中心性発生によると考えられる残膵癌にも留意する必要がある。今回、我々は浸潤性膵管癌切除後に発生した残膵癌症例の臨床病理学的特徴について検討した。【方法】1980-2011年の肝転移、腹膜播種のない膵癌切除例826例の内、1年以上経過後に残膵に浸潤性膵管癌を認めた18例を対象に臨床病理学的特徴について検討した。【結果】男性14例、女性4例で、平均年齢は60.8歳であった。初回病変主座は膵頭部10例、膵体尾部8例で、病理は全例浸潤性膵管癌で、進行度はStage I 2例、II 2例、III 8例、IVa 4例、IVb 2例であった。初回術式はPPPD 6例、PD 3例、DPPHR1例、DP 8例で門脈切除6例、腹腔動脈切除1例であった。組織像は高分化型管状腺癌2例、中分化型管状腺癌14例、低分化型管状腺癌1例、乳頭腺癌1例で、膵断端は全例癌陰性で、R0手術であった。残膵癌診断までの期間は1年3カ月~20年(平均7.1年)であった。残膵癌に対する治療は残膵全摘9例,化学療法5例,BSC 4例であったが、切除可能だが高齢などを理由に切除を希望しなかった例が4 例あった。切除し得た症例の進行度はStage0 1例、I 1例、III 3例、IVa 2例、IVb 2例であった。残膵全摘9例では、組織像が初回手術と類似していたのが7例(78%)で、5例は無再発生存中であるが、他は全例癌死していた。生存例も含めた初回手術からの観察期間は2年3ヵ月~20年6ヵ月(平均9年)であった。【結論】浸潤性膵管癌長期生存例では、残膵癌の発生に留意し切除可能な段階で診断して積極的に残膵切除を行うことでさらなる長期予後が期待できると考えられた。

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:診断

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