演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

胃腸膵神経内分泌腫瘍に対する治療前悪性度診断は可能か?

演題番号 : O106-5

[筆頭演者]
高森 啓史:1 
[共同演者]
井上 耕太郎:1、土居 浩一:1、杉山 眞一:1、田中 秀幸:1、緒方 健一:1、岩槻 政晃:1、古橋 聡:1、小川 克大:1

1:済生会熊本病院 外科

 

【背景と目的】胃腸膵神経内分泌腫瘍(GEP-NET)は稀な疾患であるが、近年増加傾向にあると報告されている。2010年WHO分類における悪性度は、病理組織検体におけるMIB-1 indexまたは核分裂数により診断される。GEP-NETの治療戦略を検討する上で治療前の悪性度診断は有用である。今回、GEP-NETに対する治療前の悪性度予測が可能かどうかを検討した。【対象と方法】2007年1月から2013年3月までに当院で手術を行ったGEP-NET症例19例を対象とした。最大腫瘍径、術前造影CT動脈相のCT値およびFDG PET-CT(PET)のSUVmax値と病理組織検体におけるMIB-1 indexとの相関についてSpearman順位相関係数検定を用いて解析した。さらに、術前生検と切除標本によるMIB-1 indexの関連についても併せて検討した。【結果】男女比は8:11で、年齢中央値は64歳(30-84歳)であった。P-NETが16例、GE-NETが3例(胃1例、十二指腸1例、十二指腸・小腸1例)で、悪性度診断は、NET-G1: 7例、G2: 10例、G3: 2例であった。術式は、PPPDが7例、DPが6例、SSPPD2例、PD、MP、腫瘍核出術、試験開腹術が各々1例ずつであった。平均腫瘍最大径は1.9 (0.6-11.3)cmであり、腫瘍径とMIB-1 indexには有意な相関を認めた (p=0.009)。また、造影CT動脈相のCT値はMIB-1 index値と逆相関の傾向にあり、NECではCT値が110以下であった。一方、PETのSUVmax値とMIB-1 indexには有意な相関は認めなかった。GE-NETでは、術前生検と切除標本によるMIB-1 indexには一致を認めた。【まとめ】腫瘍径および造影CT動脈相のCT値低値は、悪性度診断に有用となる可能性がある。PETのSUVmax値は、悪性度診断に有用ではなかった。また、GE-NETでは、治療前の生検検体による悪性度評価は有用と考えられた。

キーワード

臓器別:内分泌

手法別:診断

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