演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

胃癌患者におけるH. Pylori感染の半定量的評価と組織像、ウレアーゼ試験の検討

演題番号 : O106-3

[筆頭演者]
徳永 行彦:1 
[共同演者]
松枝 重樹:2

1:京都逓信病 外科、2:神戸逓信病 消化器内科

 

【緒言】Helicobacter pylori(HP)と胃癌の関連が報告されている。Diffuse型とIntestinal型で差があるとされるが、HP感染の定量的評価と組織像、ウレアーゼ試験、進行度や組織型との検討は少ない。免疫組織染色でHP感染の半定量的評価を行い、進行度や組織型、更に癌部と非癌部で検討した。【方法】胃癌手術50例において、生検組織や手術標本で免疫染色を行い、強拡大視野のHP菌体数に応じて(1+)=1-9、(2+)=10-29、(3+)=30-99、(4+)=100-と4段階に評価した。進行度、組織型、癌部、非癌部におけるHP感染率と程度を検討した。ウレアーゼ試験も検討した。【結果】男性39例、女性11例で平均年齢67歳であった。進行度はI期20例(内早期16例)、II期8例、III期9例、IV期13例であった。Intestinal型34例、Diffuse型16例であった。HP感染率は癌部、非癌部ともに進行度に比例して低下し、癌部の感染率は非癌部より低かった。また、感染程度の半定量的評価も、癌部は非癌部より有意に低値であった。早期癌ではIntestinal型、Diffuse型ともに非癌部で約90%、癌部で約50%の感染率であった。一方、進行癌ではIntestinal型もDiffuse型も、非癌部で約40%、癌部で約10%の感染率であった。すなわち早期癌と進行癌の間、癌部と非癌部の間にはHP感染率と程度に有意差を認めたが、Intestinal型とDiffuse型の間に差はなかった。また半定量的評価と組織像、ウレアーゼ試験に関連を認めた。【考察と結語】HP感染率と程度は胃癌の進行度に比例して低下し、癌部は非癌部より有意に低かった。しかしIntesinal型とDiffuse型で感染率と程度の差はなく、癌部と非癌部の差のみを認めた。HP感染と胃癌の関連を様々な方向から検討する必要がある。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:診断

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