演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

cT4M0胃癌の診断精度からみた術前補助化学療法の適応

演題番号 : O106-1

[筆頭演者]
土田 知史:1 
[共同演者]
國崎 主税:2、大島 貴:2、渡辺 卓央:1、虫明 寛之:1、長谷川 誠司:1、福島 忠男:1、池 秀之:1、長谷川 慎一:3、山本 直人:3、湯川 寛夫:3、吉川 貴己:4、利野 靖:3、今田 敏夫:1、益田 宗孝:3

1:済生会横浜市南部病院 外科、2:横浜市立大学附属市民総合医療センター 消化器病センター、3:横浜市立大学 外科治療学教室、4:神奈川県立がんセンター 消化器外科

 

【はじめに】cT4M0胃癌根治切除例では、S-1による術後1年間の補助化学療法が標準治療であるが、p-stage IIIの治療成績は未だ十分ではない。そのため術前補助化学療法(NAC)などの新たな治療開発が必要だが、術前化学療法の適応決定には、高い精度の臨床病期診断が求められる。今回、cT4M0症例(第14版)の診断精度からみたNACの適応について検討した。【対象・方法】2006年1月から2011年12月にcT4M0と診断し、胃切除を施行した152例。術前化学療法施行例は除外した。術前診断には、上部消化管内視鏡、上部消化管造影、5mmスライスMDCTを用い、複数の外科医により判定した。【結果】cT4M0 152例中、T因子はpT1-3が60例、pT4が92例で、T4の正診率は60.5%。N因子ではcN0 18例中pN0が6例、cN+ 134例中pN+が98例で、正診率は69.1%であった。stage別ではc-stage II 19例中p-stage I/IIが7例(36.8%)、c-stage III 134例中p-stage III/IVが88例(65.7%)であった。術前評価可能な因子(性別、年齢、占拠領域、腫瘍径、肉眼型、組織型、cT因子、cN因子)についてp-stage III/IVとなる危険因子を検討したところ、腫瘍径が51mm以上および肉眼型が3/4/5型が独立した危険因子であった。また、これら2因子いずれも満たす72例では、p-stage I/IIが15例に対し、p-stage III/IVが57例(79.2%)であり、stage III/IVの陽性的中率が高かった。【結論】cT4M0症例において、腫瘍径が51mm以上かつ肉眼型が3/4/5型の症例ではp-stage III/IVの陽性的中率が高く、NACのよい適応と思われた。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:診断

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