演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

外来化学療法センターにおける自然滴下方式コントローラー導入後の報告

演題番号 : O105-1

[筆頭演者]
難波 亜衣子:1 
[共同演者]
濱田 麻美子:1、佐藤 杏子:1、橋本 真理子:1、太田 みか:1、関 文枝:1、谷本 歌織:1、前川 恵子:1、平畠 正樹:3、中西 真也:3、藤田 幹夫:2、佐竹 悠良:2、古武 剛:2、森川 奈緒美:1、辻 晃仁:2

1:神戸市立医療セ中央市民病 看護部、2:神戸市立医療セ中央市民病 腫瘍内科、3:神戸市立医療セ中央市民病 薬剤部

 

【はじめに】がん化学療法を安全に実施するためには、リスクマネジメントが重要である。当院外来化学療法センターでは、がん化学療法の安全性を確保する1つの対策として血管外漏出のリスク回避に取り組んだ。リスク対策としては、静脈留置針穿刺のスキルアップ、ワンショット静注レジメンの点滴レジメンへの変更、クーデック輸液ポンプCIP-100TM(以下輸液ポンプTMとする)を廃止し、自然滴下方式医薬品注入コントローラドリップアイTM(以下ドリップアイTMとする)の導入による血管外漏出リスクの低減、などであった。今回は、ドリップアイTMの導入による安全性の向上について報告する。【導入後の状況】2011年8月より、リツキシマブやドキソルビシン塩酸塩など流量指定がある抗がん剤投与時の輸液ポンプ使用を廃止。全床にドリップアイTMを導入し、すべての抗がん剤投与時に使用した。ドリップアイTMは、ルートの閉塞や血管外漏出などによる滴下不良や滴下が止まればアラームが鳴り、それ以上点滴が投与されることはない。また滴下筒の液面が揺れることでもセンサーが感知しアラームが鳴るため、患者が動いた時やトイレに行った直後に看護師による確実な観察が可能となり、事故を未然あるいは拡大を防ぐことができている。患者が動くたびに鳴るアラームに対しては、これをデメリットととらえず、観察のタイミングを知らせてくれるメリットと捉えるようにした。滴下中は緑のランプが見やすい位置で点滅しており、確実に投与されていることが患者自身でも確認できる。また、ドリップアイTMは軽量(約160g;輸液ポンプ約2100g)なため、患者が動く場合の転倒のリスクの軽減にもつながった。設定も容易なため、時間をかけて時計を見ながら滴下を合わせたり、度々調節を行なったりすることがなくなり業務時間が短縮された。ゲムシタビン塩酸塩やフルオロウラシルなど投与時間が延長することで有害事象が強く発現する可能性のある薬剤も含めて抗がん剤の確実な点滴速度の管理ができ、安全に抗がん剤投与が行えるようになったと考える。ドリップアイTMの導入によって、漏出のリスク軽減のみでなくより安全に確実な抗がん剤投与が実施できるようになった。新たな器機を導入する場合には扱い慣れていないことへの不安はあるが、事前に研修などでドリップアイTMの使用方法のスキルを磨き、その不安の解消を行った。

キーワード

臓器別:その他

手法別:がん看護

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