演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

泌尿器科化学療法時における末梢穿刺中心静脈カテーテル導入管理の経験

演題番号 : O104-6

[筆頭演者]
上田 佳子:1 
[共同演者]
田中 美千子:1、前田 佳子:2、橋本 泰伸:2、松本 祐一:2

1:東京女子医科大 青山病 看護部、2:東京女子医科大 青山病 泌尿器科

 

【緒言】グローションカテーテルは末梢挿入型中心静脈カテーテル(peripherally inserted central catheter: PICC)で、感染予防の観点から輸液期間が長期にわたる場合に使用するカテーテルとして、米国疾病対策センターが推奨している。東京女子医科大学青山病院では、泌尿器科患者の化学療法時の中心静脈カテーテルとして2011年11月よりグローションカテーテルを導入した。今回我々は入院中のカテーテル管理および自宅におけるカテーテル管理の指導について経験したので報告する。【対象と方法】術前および術後化学療法の患者にPICCを使用した24例を対象とした。入院中には看護サイドでカテーテル管理を行い、外泊または一時退院時にはカテーテル管理を患者・家族に指導した。管理や指導の方法と工夫について検討した。【結果】これまでに、24例に対して33回のPICC留置を行った。症例の性別は男性18例、女性6例であった。疾患は尿路上皮癌22例、尿膜管癌1例、精巣腫瘍1例であった。何らかの理由で複数回の留置を行った症例は8例(30%)であった。PICCの挿入部位は左右の上腕部および肘部からの穿刺となるため、腕の曲げ伸ばしのさい点滴滴下時にむらが生じる例が見られ、ドレッシング材の貼り方の工夫が必要であった。挿入後1~3日静脈炎様の症状を呈した症例が数例見られたが、推奨されている処置にて症状は軽快した。シャワー浴時にはカテーテル関連血流感染症発生のリスク因子となるため、ドレッシング材の剥がれや汗による湿潤が見られた場合は速やかにドレッシング交換を行った。化学療法治療は入院期間が長いため、患者のストレス軽減の目的で休薬中にはPICC挿入のまま外出、外泊を勧めていった。その際入浴時のPICC挿入部の防水措置の破綻や汗による湿潤が見られた場合の消毒方法を中心に患者・家族へ指導を行った。【考察】化学療法治療患者は、治療への参加意欲が高いことやPICCの挿入部が肘部のため、普段から挿入部観察や消毒の見学できている為、受け入れがスムーズであったと考えられる。今回当施設が使用したグローションカテーテルは、患者の管理が比較的簡便で、適切な指導を行うことで外泊や退院を行っても長期の留置が可能であると考えられた。

キーワード

臓器別:その他

手法別:化学療法

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