演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

ロボット支援腹腔鏡下前立腺摘除術の初期治療成績

演題番号 : O103-5

[筆頭演者]
小丸 淳:1 
[共同演者]
滑川 剛史:1、佐藤 陽介:1、高木 公暁:1、大關 孝之:1、小林 将行:1、深沢 賢:1、二瓶 直樹:2、市川 智彦:2、植田 健:1

1:千葉県がんセ 泌尿器科・前立腺セ、2:千葉大学大学院医学研究院泌尿器科

 

【目的】当センターにおける前立腺癌に対する手術支援ロボットによる腹腔鏡下前立腺摘除術の治療成績を報告する。【対象】2011年9月よりロボット支援腹腔鏡下前立腺摘除術を施行した176例を対象に周術期成績を検討した。【結果】年齢中央値は66歳(50-76歳)、治療前PSA値は中央値6.9ng/ml(2.6-40.4ng/ml)、生検時グリソンスコアは6-9、臨床病期はT1c 81例,T2a 72例,T2b 8例,T2c 6例,T3a 9例。リンパ節郭清は174例に施行。手術時間は中央値253分(165-470分)、コンソール時間は中央値187分(113-400分)で、経験例数を重ねるに従い有意に改善を認めた(p<0.01)。推定出血量は中央値50ml(5-550ml)。輸血は自己血を2例(1.2%)で返血した。術後病理はpT0 1例、pT2a 19例、pT2b 1例、pT2c 95例、pT2+ 13例、pT3a 35例、pT3b 12例。リンパ節転移は1例。切除断端の癌浸潤はRM0 125例(71%)、RM1 47例(27%)、RMx 3例。導入初期はDVC処理の際に結紮を行いRM1はpT2 28/67例(41.8%)、pT3 13/24例(54.2%)と高率であり、pT2症例で特に尖端部での陽性が24/28例(85.7%)と多かったが、無結紮に変更後RM1はpT2 4/59例(6.8%)、pT3 2/23例(8.7%)と改善した。周術期合併症の多くはClavien分類 grade2以下だったが、第1例目に術後肺血栓症grade4が発症した。術後半年以上経過した108例における尿失禁の改善率(pad/1枚)は3ヶ月73.1%、6か月81.8%だった。【結論】ロボット支援腹腔鏡下前立腺摘除術は術中出血量も少なく、ラーニングカーブ、周術期成績ともに良好であった。導入当初の切除断端陽性率は高く尖端部で陽性となる症例が多くみられたが、DVCの処理を無結紮に変更することで断端陽性率の改善に寄与した可能性がある。導入初期においては手術時間が長くなるため、長時間手術・手術体位に起因する合併症の発生予防に留意する必要がある。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:内視鏡手術

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