演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院におけるロボット支援前立腺全摘除術の早期生化学的再発に対する検討

演題番号 : O103-4

[筆頭演者]
森實 修一:1 
[共同演者]
岩本 秀人:1、眞砂 俊彦:1、八尾 昭久:1、瀬島 健裕:1、武中 篤:1

1:鳥取大学 泌尿器科

 

【目的】ロボット支援前立腺全摘除術(RALP)における術後早期の生化学的再発について後ろ向きに解析した。【対象と方法】2010年10月から2013年3月までに当科でRALPを施行した108例(術前ホルモン療法未実施)を対象とした。年齢、BMI、PSA値、PSA Density、NCCNリスク分類、神経温存の種類、摘出重量、病理結果(GS、被膜外進展、切除断端、リンパ管浸潤、神経周囲浸潤、精嚢浸潤、血管浸潤、リンパ節転移、pT分類)の生化学的再発への関与についてKaplan-Meier法、Cox回帰分析を用いて検討した。【結果】年齢中央値は64歳、PSA中央値は7.7ng/ml、臨床病期はcT1c/T2a/T2b/T2c/T3がそれぞれ23/50/6/24/10例であった。NCCNリスク分類では、低/中/高リスクはそれぞれ17/51/40例、コンソール時間中央値は250分であった。神経温存術式は、inter fascial dissection以上を温存とした場合、両側温存14例、片側温存52例、非温存(部分温存含む)42例であった。病理学的病期は、pT2a/T2b/T2c/T3a/T3bがそれぞれ16/2/63/22/5例、被膜外進展は24例(22.2%)、切除断端陽性は23例(21.3%)、リンパ節転移陽性は4例(3.8%)であった。リンパ節郭清は高リスク群(GS単独での高リスク以外)では拡大郭清を実施しており、限局郭清は84例、拡大郭清は20例であった。観察期間の中央値は11.5ヵ月(1~29.7)、生化学的再発は7例(6.5%)で、再発までの期間は平均1.9ヶ月(0~6.4)であった。単変量解析ではNCCNリスク分類、術後病理結果(リンパ節転移の有無、断端陽性、精嚢浸潤、血管浸潤、GS、神経周囲浸潤)で術後生化学的再発との関連が示唆された。多変量解析ではリンパ節転移(p < 0.001、HR : 43.1、95%Cl: 8.189 - 226.847)のみが独立した術後生化学的再発の予測因子であった。【結語】現在のところ拡大リンパ節郭清を実施した症例以外では、リンパ節転移を認めていない。拡大リンパ節郭清を行い、陽性であればadjuvantホルモン療法を行うことで、今後の予後延長につながることを期待する。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:内視鏡手術

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