演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

PSA監視療法を中止して根治療法を行った前立腺がん患者に関する検討

演題番号 : O103-1

[筆頭演者]
前田 佳子:1 
[共同演者]
橋本 恭伸:1、松本 祐一:1、飯塚 淳平:2、田邉 一成:2

1:東京女子医科大 青山病 泌尿器科、2:東京女子医科大 泌尿器科

 

【緒言】早期前立腺癌と診断された患者に対する治療として、手術療法・放射線療法・薬物療法が挙げられるが、PSA健診の問題点の1つとして挙げられている過剰治療の回避のためには、進行の遅いがんを見極めて治療をするか否かを決定する必要がある。今回我々の施設でPSA監視療法を行っている患者のうち、再生検で癌の進行が認められた患者に行った根治療法について報告する。【対象と方法】前立腺生検を行ってadenocarcinomaと診断された患者のうち、PSA値 10ng/ml以下、PSA density 0.2未満、臨床病期 T1CまたはT2、Gleason score 6以下、がん陽性コアが2本未満の条件を満たし、患者の同意が得られた症例に対してPSA監視療法を行っている。監視療法開始後1年が経過した時点およびPSA倍加時間が3年以下となった場合に再生検を行った。再生検でreclassificationが認められた場合には二次治療として手術療法または放射線療法を行った。なお症例はPRIAS (Prostate cancer Research International: Active Surveillance) およびPRIAS-J (Japan) に登録している。【結果】2010年5月より2013 年3 月までにPSA監視療法を開始した患者は20 例、開始時の年齢は57~78歳であった1年以上監視療法を継続した症例は14例で、うち6例で再生検によるreclassificationを認めたため二次治療を施行した。4例が手術療法、2例が放射線療法を選択した。手術療法を行った4例は、手術時年齢65~76歳で、摘出標本の病理診断では2例でGSのup gradeを認めた。【考察】PSA監視療法では30~40%の患者で再生検によるreclassificationを認めると言われている。われわれの症例では監視療法開始後1年の生検および追加の再生検を受けた患者は14例で、6例(42.9%)で癌の進行を認めており、報告よりはやや多かった。手術を行った症例については病理学的検討を加えて報告する。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:その他

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