演題抄録

ポスター

開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

カバジタキセル投与ににて長期治療継続できている去勢抵抗性前立腺癌の1例

演題番号 : P-486

[筆頭演者]
堀江 達夫:1 
[共同演者]
本田 聡:2,3、中村 成伸:3、増本 和子:4、堀江 都:1、山口 峰一:2、山形 真吾:2

1:大田市立病院・薬剤科、2:島根大学・総合医療学講座・大田総合医育成センター、3:大田市立病院・泌尿器科、4:大田市立病院・看護部

 

【背景・目的】カバジタキセル(以下:CBZ)は2014年に上市されて以降去勢抵抗性前立腺癌治療の治療として広く使われている。当院でも患者のQOLを第一に考えつつ、ドセタキセル(以下:DOC)後の治療としてCBZ療法を行っている中、今回我々は、DOC後の4th lineにおいて、CBZ療法にて有害事象をコントロールしながら長期治療継続出来ている症例について報告する。【症例】80歳男性。2010年7月、前立腺癌多発骨転移(T4N1M1b、GS5+4、PSA607)の診断。除睾術後combined androgen blockade(以下:CAB)療法、ゾレドロン酸開始。その後エストラムスチンリン酸エステルナトリウム水和物、エチニルエストラジオールへと変更後、2013年10月、PSA6.65によりDOC開始。途中好中球減少(G2)、血小板減少(G2)を来すが、2014年2月、5コース完遂(完遂時PSA 0.78)。2015年3月、PSA2.19で患者希望により、エチニルエストラジオール再開。2016年5月、PSA5.06の為DOC再開、全コースに持続型G-CSFを使用。血小板減少(G2)を来すが25コース完遂(6→30コース)。2018年5月、PSA18.92の為、アビラテロン(以下:ABI)に変更。2018年6月、CT検査にて骨以外転移無し、骨シンチ検査にて骨転移は増加を認めた。同6月、PSA17.4、ABIによる薬剤性肝障害により中止、ステロイドも漸減し終了となるが、同7月に肝機能が改善したことより、同8月、PSA10.61の為エンザルタミド開始(ナディアは、PSA3.38)。2019年3月、PSA7.37と緩徐上昇により、CBZに変更開始(20mg/m2)、持続型G-CSFを使用。同5月、4コース後、血小板減少(G2)、好中球減少(G3)を認めた。同8月、血小板減少(G2)によりCBZ休薬の為、7コース目より15mg/m2で再開。造影CT検査にて明らかな転移無し。骨シンチ検査にて脊椎、肋骨、腸骨集積はやや軽減。2020年2月、造影CT、単純CT、造影MRIにて肝転移疑い、患者より肝生検は希望されずCBZ継続希望。同5月、PSA12.23、CBZ 20コース完遂。継続中。【まとめ】チーム全体で情報を共有し、薬剤師も医師、看護師と共に有害事象への対処、生活指導など包括的かつ積極的に介入を行った。治療の継続に伴い好中球減少、血小板減少遷延等の強い骨髄抑制を認めたことにより、持続型G-CSFは必修であるが、患者に適した減量や休薬を挟むこと、今回4th lineであってもPSAがあまり高くない状態で開始できたことも治療継続が可能であったと考えられた。又、DOCと比較してもCBZの有害事象は十分認容可能であった。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:化学療法

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