演題抄録

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開催回
第58回・2020年・京都
 

大腸癌術後補助化学療法におけるCAPOX療法:3カ月投与と6カ月投与の有害事象比較

演題番号 : P-483

[筆頭演者]
秦 里奈:1 
[共同演者]
清水 敦也:1、長谷川 功:1、鶴間 哲弘:2、平田 公一:2

1:JR札幌病院・薬剤科、2:JR札幌病院・外科

 

【目的】Stage3結腸癌を対象とした術後補助化学療法におけるOX併用療法の投与期間が、6つのRCTの統合解析で比較された(IDEA collaboration)。それによると、CAPOX投与例では再発低リスク例において3カ月投与群は6カ月投与群と同程度の再発抑制効果を示した。当院でも再発低リスクStage3症例には、CAPOX3カ月投与を施行している。そこで、当院外科で施行されたCAPOX療法3カ月投与群と6カ月群の有害事象発現状況について調査したので報告する。
【方法】調査期間は2018年2月より2020年4月で、当院外科でCAPOX術後補助化学療法を施行した患者21名の有害事象(末梢神経障害、下痢、好中球減少、血小板減少、悪心、嘔吐、結膜炎、疲労、手足症候群)について、電子カルテを用いて後方視的に調査した。
【結果】CAPOX療法3カ月群は7名(男/女:4/3)、年齢の中央値は74歳(44-79歳)、6カ月群は14名(男/女:10/4)、年齢の中央値は67歳(38-78歳)であった。術後観察期間が短いが、現在までいずれの症例においても再発は認めていない。有害事象の発現割合について比較(3カ月群/6カ月群)すると、末梢神経障害(14%/43%)、悪心(14%/50%)、結膜炎(14%/36%)、手足症候群(14%/43%)であり、3カ月群で発現割合が低かった。
【考察】癌化学療法での有害事象は、患者QOLを著しく低下させ、治療を遂行する上で妨げとなる恐れがある。今回の調査でCAPOX療法の有害事象発現割合は、6カ月投与群に比べ3カ月投与群の方が、特に患者が自覚するもので低かった。CAPOX療法を3カ月で施行することは、患者QOLを維持しながら治療を遂行することに寄与できると考える。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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