演題抄録

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開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

NAC後にIDSを施行した卵巣および腹膜がんIIIC・IV期症例の予後因子とCRSの意義

演題番号 : P-267

[筆頭演者]
香坂 信明:1 
[共同演者]
長谷川 清志:1,2、木内 香織:1、坂本 尚徳:1、深澤 一雄:1

1:獨協医科大学・産婦人科、2:総合犬山中央病院・産婦人科

 

【目的】術前化学療法 (NAC) 後にinterval debulking surgery (IDS) を実施した卵巣および腹膜がんIIIC・IV期患者の予後因子を検討した.特に,大網の組織学的評価によるCRS (chemotherapy response score ) の意義に関して検討した.【方法】2007~2018年のIIIC・IV期卵巣がん55例,腹膜がん8例の予後 (PFS, OS) について以下の因子を検討した:NACの効果(RECIST),IDS時残存腫瘍径 (R0, optimal, suboptimal), 組織型(漿液性,その他), 大網および原発巣のCRS (1, 2, 3).【結果】年齢中央値は59歳(39~79歳), 観察期間中央38か月(7~129),組織型は漿液性46例,その他17例で,PFS, OS中央値は18, 47Mであった.RECISTのCR/PR例,IDS時残存腫瘍径のR0+optimal例のPFS, OSは有意に良好であった.CRSについては,大網のCRS1, 2, 3症例のPFS中央値は5M, 19M, 25M,OS中央値は21M, 52M, 97Mで,大網のCRSと予後との有意な関連が認められた (各々p<0.001, p<0.001).また,卵巣がん原発巣のCRS2+3症例のOSは良好で (p=0.046),非漿液性がんでも大網のCRS2+3症例のPFS, OSは有意に良好で (各々p<0.001, p<0.001),卵巣がん原発巣のCRS2+3症例のOSも良好であった(p=0.002).CRSはRECISTとの関連はなく,IDS時残存腫瘍径に相関した (p=0.009).
【結論】CRSは卵巣および腹膜の高異型度漿液性がんの大網での予後判定に有用であるのみならず,卵巣がん原発巣や非漿液性がんにも適用可能な予後因子と思われ,IDS時残存腫瘍径に相関し NACの感受性および予後を反映する.

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:化学療法

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