演題抄録

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開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

悪性転化を伴う卵巣成熟奇形腫の進行・再発症例にプラチナ併用化学療法を行った5例

演題番号 : P-265

[筆頭演者]
望月 亜矢子:1 
[共同演者]
川村 温子:1、松木 翔太郎:1、笠松 由佳:1、角 暢浩:1、髙橋 伸卓:1、安部 正和:1、武隈 宗孝:1、平嶋 泰之:1

1:静岡県立静岡がんセンター・婦人科

 

目的:悪性転化を伴う卵巣成熟奇形腫の化学療法における明確なエビデンスはない。当院では上皮性卵巣癌に準じて化学療法を行っている。当院で進行・再発症例5例に対して行ったプラチナ併用化学療法の治療効果について報告する。
症例:2002年~2020年に当院で治療した悪性転化を伴う卵巣成熟奇形腫は21例、化学療法を行ったのは15例、術後補助療法のみが7例、進行・再発治療が8例であった。8例のうち、RECIST guideline(version1.1)に基づいて治療効果判定が行えたのは5例であった。5例の内訳は、年齢中央値68歳(44-74歳)、悪性転化した部位の組織型は扁平上皮癌4例、未分化癌1例であった。全例で手術(子宮全摘術+両側付属器摘出術+大網切除術±リンパ節郭清術)を行った。Chemo-naïveが3例(ⅣB期1例、ⅢC期1例、ⅡB期1例)、術後補助療法後のプラチナ感受性再発が2例(ⅢA1(ii)期1例、ⅠC1期1例)であった。進行・再発治療として3例にPaclitaxel+Carboplatin療法、2例にGemcitabine Hydrochloride+Carboplatin療法を行った。
結果:進行・再発治療としてのプラチナ併用化学療法の最良総合効果は、PR(Partial Response)4例、PD(Progressive Disease)1例であったが、化学療法終了時の腫瘍縮小効果はPR1例、PD4例であった。化学療法終了時にPRであった1例は、Chemo-naïve、扁平上皮癌のⅣB期症例であった。6サイクルを完遂したのは3例で、残りの2例はPD中止(Chemo-naïve1例、プラチナ感受性再発1例)であった。プラチナ併用化学療法を開始した日からの全生存期間中央値は13カ月(8-27カ月)、2年生存率は20%であった。
結論:悪性転化を伴う卵巣成熟奇形腫に対する進行・再発治療としてのプラチナ併用化学療法は、一時的に奏効するが、プラチナ製剤に対して抵抗を示す症例が多かった。

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:化学療法

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