演題抄録

ポスター

開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

局所進行子宮頸癌に対するweekly TC併用CCRT+tri-weekly TC強化療法の導入

演題番号 : P-249

[筆頭演者]
伊東 史学:1 

1:奈良県立総合医療センター・産婦人科

 

【緒言】局所進行子宮頸癌に対してシスプラチン(P)併用CCRTが標準的に行われているが、より効果の高い併用レジメンを探索し様々な臨床試験が行われている。当院では2017年よりweekly TC併用CCRT(T:パクリタキセル35mg/㎡、C:カルボプラチンAUC2)ならびにtri-weekly TC強化療法(T:135mg/㎡、C:AUC5)を導入した。今回、2019年6月までに行った17例(wTC群)について短期成績ならびに安全性を報告する。なお2011年から2016年までのP(40mg/㎡)併用CCRT16例(P群)をhistorical control群として比較検討した。群間の予後比較はLog-Rank検定を用いた。
【成績】P群とwTC群の患者背景は、年齢中央値は63歳(35-75)と63歳(45-78)、臨床進行期(FIGO2008)はIIA期2例、IIB期9例、IIIB期4例、IVA期1例とIIA期1例、IIB期7例、IIIA期1例、IIIB期5例、IVA期1例、IVB期2例、組織型(扁平上皮癌、非扁平上皮癌)は12例、4例と14例、3例、同時化学療法サイクル数の中央値は5(2-6)と5(1-6)、観察期間中央値は67.3カ月(17.7-88.5)と16.6カ月(10.2-38.6)であった。wTC群における強化療法施行率は52.9%、施行サイクル数中央値は3(1-3)であった。P群とwTC群の治療成績は、2年PFSは68.8%と56.6%(p = 0.438)、2年OSは87.5%と80.7%(p = 0.384)、2年局所制御率は93.8%と80.0%(p = 0.384)、2年累積遠隔転移率は31.2%と43.4%(p = 0.438)、遅発性有害事象(G3≦)発生率は37.5%と35.3%であった。wTC群において成績がやや悪い印象であり、強化療法施行率が低いことから強化療法の有無で予後を比較したところ、無施行群で2年OSが低い傾向にあった(62.5%と100%、p = 0.070)。
【結語】weekly TC併用CCRT+tri-weekly TC強化療法の安全性は許容され得る。短期成績であり、現時点で治療効果が従来のCCRTを上回るかは不明であるが、強化療法を行えない場合は従来のCCRTより治療効果が劣る可能性がある。医学的に強化療法を行えない症例より患者拒否の症例が多かったため、併用レジメンとしてwTCを行う場合は、強化療法までの治療完遂を目指すことが重要である。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:放射線治療

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