演題抄録

ポスター

開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

子宮頸部すりガラス細胞がんの1例

演題番号 : P-241

[筆頭演者]
國島 温志:1 
[共同演者]
河合 要介:1、古井 憲作:1、宮本 絵美里:1、鈴木 邦昭:1、篠田 真美:1、尾瀬 武志:1、窪川 芽衣:1、嶋谷 拓真:1、諸井 條太郎:1、植草 良輔:1、梅村 康太:1、岡田 真由美:1、安藤 寿夫:1、河井 通泰:1

1:豊橋市民病院・産婦人科

 

【諸言】glassy cell carcinomaは子宮頸癌取り扱い規約(第4版)で「その他の上皮性腫瘍」に分類される比較的稀な腫瘍であり、腺扁平上皮癌の低分化型と考えられている。放射線治療に抵抗性で再発率も高く予後不良と言われている。今回glassy cell carcinomaの診断に至った子宮頸癌症例を経験したため報告する。
【症例】患者は27歳、2経妊1経産。不正性器出血を主訴に前医を受診、子宮頸癌の診断で当院へ紹介となった。子宮頸部細胞診でライトグリーンに染まる淡明な細胞質を有し、核は円形から類円形で不整に乏しく大小不同が見られ、1-2個の腫大した明瞭な核小体を認めたことからglassy cell carcinomaが推定された。子宮頸部組織診では組織型判定には至らなかった。MRIでは子宮頸部に限局した腫瘍を認め、CTでは遠隔転移を認めなかった。臨床進行期分類stage1B2期の診断で開腹広汎子宮全摘術、両側附属器摘出術、骨盤リンパ節郭清術を施行した。病理組織診では大型異型細胞が胞巣状に増殖しており、間質に好酸球を主体とする強い炎症細胞浸潤を認め、免疫染色でCK7(+) CK20(-) p40(+) CK5/6(+) MUC1(+) MUC2(-) p16(+)であったことからpT1b2N0M0、glassy cell carcinomaと確定診断した。最大腫瘍径5.0㎝、子宮頸部外への浸潤なし、切除断端陰性、脈管侵襲陽性であった。予後不良な特殊組織型であることより術後追加治療として同時化学放射線療法(CDDP+5FU、全骨盤照射45.0Gr/25Fr)を施行した。現在経過観察中である。
【結語】子宮頸癌の中でも稀な組織型であるglassy cell carcinomaの1例を経験した。未だ確立した治療法が定まっておらず、転移や術後再発を起こしやすいと言われており、治療後は慎重な経過観察が必要である。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:診断

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