演題抄録

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開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

当院で行った子宮頸部HPV簡易ジェノタイプ判定(9種判別)検査の解析

演題番号 : P-240

[筆頭演者]
高橋 慶行:1 
[共同演者]
中澤 毅:1、三浦 耕子:1

1:沖縄県立中部病院・婦人科

 

(はじめに)近年子宮頸癌検診や子宮頸部上皮内病変の管理に従来の細胞診に加えHPV検査も行われるようになっている。現在我が国では、子宮頸癌検診は細胞診が主でHPV検査の保険適応は細胞診ASCーUSまたは子宮頸部円錐切除後となっている。当院では2018年8月よりLSIメディエンス社のHPV簡易ジェノタイプ判定(9種判別)を導入し、HPV検査はこれのみで行っている。今回はこの結果を解析して報告する。
(方法)2018/8-2019/12までに当院で行ったHPV簡易ジェノタイプ判定(9種判別)検査273例につき、後方視的に診療録を参考に解析した。
(成績)HPV検査を行った適応は細胞診ASC-US 184、円錐切除後 61、CIN1,2 リスク評価(自費) 27、検診(自費) 1 例。全体273例中HPV検出96(35.2%) 検出せず174(63.7%)判定不能3(0.01%)だった。
HPV検出の型判定は多い順に52型 31例、56,59,66型 21例、16型 19例、33,58型 13例、35,39,68型 10例、18型 8例、51型 8例、31型 5例、45型 0例。
細胞診ASC-US 184例中妊婦は27例 非妊婦157例でHPV検出は全体75例(40.8%)妊婦10例(37%)非妊婦65例(41%)。HPV検出75例で速やかに生検が行われているのが57例で、生検結果はCIN3 2例、CIN2 15例、 CIN1 20例、 頸管炎 17例、異常なし 3例だった。
子宮頸部円錐切除後61例中HPV検出せずは55例で消失率90%。なお円錐切除病理断端陰性41例でHPV検出4例、断端陽性20例でHPV検出1例。
CIN1,2のリスク評価27例では、HPV検出16例で特にハイリスクとされる16,18,31,33,35,45,52,58があると12例で判定され、特にハイリスクでないと3例で判定、判定できないは1例だった。
(結論)当院ではHPV検査は保険適応のあるASC-US、円錐切除後で多く行われ、次にCIN1、2のリスク判定、検診としては1例のみだった。HPV検出率は他の報告と同様であった。当院でのHPV検査は保険適応、ガイドラインに沿って行われており、明らかに不要と思われるHPV検査は見当たらなかった。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:診断

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