演題抄録

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開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

Grade3大腸炎により免疫チェックポイント阻害剤継続投与不能となった再発肺腺癌の1例

演題番号 : P-216

[筆頭演者]
桐林 孝治:1 
[共同演者]
西牟田 浩伸:1、萩原 令彦:1、新妻 徹:1、伊藤 一樹:1、渡邉 学:1、岡本 康:1、浅井 浩司:1、榎本 俊行:1、斉田 芳久:1

1:東邦大学医療センター大橋病院・外科

 

【はじめに】免疫チェックポイント阻害剤の出現により、非小細胞肺がんの治療戦略としてオーダーメイド治療を施行するうえで、新たなカードが増えたことになる。ただ免疫チェックポイント阻害剤は、有害事象が少ないと言われているが、最近では有害事象により継続投与不能となる症例も増えてきており、安全性の検討はまだ十分でないと考えられている。【症例】59才男性。2012年1月より背部痛出現、近医にて胸部レントゲンおよびCTにて右胸水認め3月当院受診。肺野に明らかな腫瘤影認めずも、右胸水貯留および胸膜肥厚認めたため、5月胸腔鏡下胸膜生検施行したところ、肺腺癌による転移および癌性胸水であった。バイオマーカーはEGFR陰性にて、6月よりPemetrexed + CBDCA開始。4クール目にPR得られるも、5クール目に発疹出現にてPemetrexedのメンテナンス投与に切り替え、20クール終了時点で本人希望により2014年5月終了した。2017年4月胸膜播種増悪および右第7肋骨転移認めたため、化学療法としてPemetrexed + CBDCA再開。2クールの時点でSD評価であったが、3クール投与時にアナフィラキシー症状(冷感、手足の掻痒感、浮腫)出現にてPemetrexedのメンテナンス投与に切り替え。9クール終了時点で、再びPDとなってしまった。バイオマーカー再検したがALK、PD-L1いずれも陰性にて、2018年5月よりNivolumab投与開始。7月に5クール目投与後、7日目から水様便頻回および食思不振出現、11日目に脱水症状併発にて受診入院となった。入院時CTではSD維持。脱水症状改善も下痢は10行以上G3と頻回にて、大腸内視鏡検査施行したところ、大腸炎及び直腸潰瘍を認めた。そこでPrednisolone 50mg内服開始したところ改善、徐々に漸減し入院31日目で退院となった。その後休薬していたがPDとなったため、2019年2月よりDocetaxel + Ramucirumab 開始、現在15クールでSD維持している。【まとめ】Nivolumab投与による、G3以上の大腸炎・下痢の発症は0.9%とされているが、今回同様の症例を経験したので、若干の文献的考察を加え報告する。

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:免疫療法

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