演題抄録

ポスター

開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

進行大腸癌の長期治療中にEndobronchial Metastasesを呈した1例

演題番号 : P-132

[筆頭演者]
牛込 充則:1 
[共同演者]
船橋 公彦:1、大塚 創:1、鏡 哲:1、三浦 康之:1、吉野 翔:1、長嶋 康雄:1、金子 奉暁:1、久保田 喜久:1、栃木 直文:2、渋谷 和俊:2、島田 英昭:1、栗原 聰元:1

1:東邦大学医療センター大森病院・外科、2:東邦大学医療センター大森病院・病理

 

大腸癌の再発部位の中で気管支内に再発が発見される例は少ない。長い治療経過の中でEndobronchial Metastases(EBM)を呈した1例を経験したので報告する。
症例:51歳 女性
主訴:血痰の自覚
現病歴:初診時の原発巣は上行結腸癌で、病期はpT3N0M1(H2)のStageIVであった。StageIV大腸癌の手術治療後(R0後)、肺転移の外科的治療を6回受けた。R0治療から5年目に多発肺転移が発見され、切除不能再発大腸癌の診断のもと抗癌剤治療を継続的に行っていた。約1年後に血痰を自覚した。血痰の量は軽微で自覚は数回のみ。フォローのCTにて気管支内に結節を確認した。気管支鏡にてEBMを2か所に確認し、治療目的に入院した。
既往歴:なし
現症:身長158cm. 体重52Kg. BP120/80mmHg. 脈拍76/回. 胸部:呼吸 整.ラ音なし. 心雑音なし. 腹部:平坦かつ軟, 圧痛なし.
血液生化学検査所見: 白血球数4300, Hb 12.2g/dl, Plt 23.3万, CRP 0.2mg/dl, TP 7.3g/dl, Alb 4.1g/dl, BUN 4mg/dl, Cr 0.54mg/dl, CA19-9 17.4 U/ml, CEA 49.0ng/ml, pCO2 43.5mmHg pO2 71mmHg.
治療経過:気管支鏡下にEBMを可及的に切除、APCにて止血。2週間後に左主気管支にステントを留置した。ステント留置の4か月後に呼吸苦で一時入院。さらに2か月後に脳転移が発見された。EBMの診断から14か月後に永眠された。
考察:EBMの発見までは初診から長期の経過を有し、EBMの診断からの予後は14か月程度とする報告がある。本症例でも、特に肺を中心とする再発治療中の長期の経過中、初診から80か月にEBMが発見された。治療の進歩により再発大腸癌の予後は延長してきている。稀ではあるが、長い経過ではEBMを発症する可能性に留意する必要がある。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:集学的治療

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