演題抄録

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開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

十二指腸・小腸GISTの臨床病理学的検討

演題番号 : P-119

[筆頭演者]
仲野 宏:1 
[共同演者]
望月 翔太郎:1、加瀬 晃志:1、山内 直人:1、松本 拓朗:1、金田 晃尚:1、菅家 康之:1、氏家 大輔:1、花山 寛之:1、渡辺 洋平:1、早瀬 傑:1、佐瀬 善一郎:1、門馬 智之:1、三村 耕作:1、河野 浩二:1

1:福島県立医科大学・消化管外科

 

[はじめに]
十二指腸、小腸gastrointestinal stromal tumors(GIST)は胃GISTと比較して頻度も低く、予後不良であるという報告があるが不明な点も多い。今回、当科における十二指腸、小腸GIST症例について臨床病理学的特徴、治療成績について検討したので報告する。
[対象と方法]
当科にて2002年から2019年までの外科治療、薬物治療を施行した十二指腸、小腸GIST27例の臨床病理学的検討を行った。
[結果]
年齢の中央値は62歳、男女比は9:18、発生部位は十二指腸8例、小腸19例であった。同時性転移をきたしていた症例は3例(肝転移2例、腹膜播種1例)であった。腫瘍径中央値は60mmで、modified Fletcher分類ではvery low/low/highがそれぞれ5/3/16例で、high risk群が66.7%と多かった。
術後転移・再発は5例(腹膜播種2例、肝転移1例、肝/腹膜播種2例)で全例high risk症例であった。再発までの中央値は25ヶ月であった。転移・再発症例8例中3例にsurgical interventionを導入した。
imatinibは術後補助療法として3例、転移・再発8例に投与された。術後補助療法施行患者は全てhigh risk症例であったが、3例共に無再発生存中(1641日、306日、89日)である。転移再発例に対するimatinibの投与期間中央値は34ヶ月であった。病勢コントロール率は3ヶ月時点で100%、12ヶ月時点で88%であった。sunitinibは4例に投与され、投与期間は15ヶ月、9ヶ月、7ヶ月、0.5ヶ月であった。
5年生存率はhigh risk群で89%、very low/low群では100%、5年無再発生存率はhigh risk群で59%、very low/low群で100%であり、high risk群はvery low/low群と比較して予後不良な傾向があった。
[考察]
十二指腸、小腸GISTのリスク分類としてModified Fletcher分類は妥当であり、high risk群に対する術後補助療法は必須であると考えられた。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:病理

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