演題抄録

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開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

乳癌治療における免疫低下~治療によるrisk & benefitを考える~

演題番号 : P-57

[筆頭演者]
石川 聡子:1,2 
[共同演者]
櫻井 健太郎:1,2、平田 美紀:1,2、川島 博子:2

1:金沢大学附属病院・乳腺外科、2:金沢大学附属病院・乳腺センター

 

<背景>
COVID-19 の流行により、癌治療における易感染性、免疫低下が感染リスクや重症化リスクにつながる可能性が懸念された。The COVID-19 Pandmic Breast Cancer Consortiumによる優先順位や治療推奨度が提言され、術前・術後化学療法や予後を改善しうる再発治療はPriorityB;pandemic終了まで治療延期すべきでないとされた。今後は従来に比べ個々の感染症リスクをより考慮した治療提供が必要であると考えられる。
<目的>
乳癌薬物療法における患者背景や治療毎の免疫低下、感染リスクを明らかにする。
<対象と方法>
2017年4月~2020年3月に当院で薬物療法(術前、術後、StageⅣおよび再発)を行った乳がん患者191名、治療内容はdose dense EC followed by dose dense PAC or weekly PAC(n=27)、TC(n=39)、CDK4/6阻害薬(Palbociclib, n=41, Abemacilib, n=15)、mTOR阻害薬(everolims, n=19)、PARP阻害薬(Oraparib, n=2)、転移再発化学療法(n=53)の感染イベントおよびGrade3以上の骨髄抑制について後方視的に解析を行った。
<結果>
以下の順で示すdd CT, TC, CDK4/6i(Palbociclib/Abemaciclib), mTORi, PARPi, mBC CT
感染イベント発生率:19.2%、28.2%, 17%/0%, 21.5%, 0%, 32%
G3白血球 11.5%, 5%, 50%/14.2%, 5.2%, 0%, 22.6%
G3好中球減少:11.5%, 5%, 85.3%/50%, 10.5%. 0%, 28.3%
G3リンパ球減少: 23%, 2.5%, 17%/0% , 26.3%, 0%, 20.7%
感染イベントは転移再発化学療法>TC>mTORiで20%以上、G3の白血球および好中球減少はPalbociclibで最も多く、G3のリンパ球数減少はmTORi>ddCT>転移再発化学療法で20%以上に認めた。感染イベントは必ずしも血球減少と関連せず、新たなbiomarkerが必要と考えられる。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:支持療法

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