演題抄録

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開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

口腔扁平上皮癌pN1症例の検討

演題番号 : P-3

[筆頭演者]
島本 裕彰:1 
[共同演者]
及川 悠:1、釘本 琢磨:1、黒嶋 雄志:1、平井 秀明:1、富岡 寛文:1、道 泰之:1、原田 浩之:1

1:東京医科歯科大学・顎口腔外科

 

2006年から2017年まで加療した口腔扁平上皮癌のうち、原発巣再発、口腔多発癌症例を除外したpN1症例89例を対象に検討した。症例の内訳は、男性55例、女性34例で、年齢は21から90歳、平均は59.7歳であった。原発巣の部位は頬粘膜:7例、上顎歯肉:7例、下顎歯肉:14例、硬口蓋:1例、舌:58例、口底:2例で、T分類は、T1:26例、T2:72例、T3:6例、T4:11例であった。分化度は高分化:28例、中分化:24例、低分化:12例、不明:25例であった。初回治療時に頸部リンパ節転移を認めた症例は48例であった。頸部郭清を87例91側に施行し、リンパ節摘出を2例に施行した。郭清範囲は、level I:1側、level I-II :4側、level I-III:34側、level I-IV:11側、level I-V:41側であった。転移を認めた領域はlevel I:34例、level II:42例、level III:12例、level IV:1例であった。原発巣の部位別の転移領域は、下顎歯肉では、level I:7例、level II:6例、level III:1例、舌では、level I:15例、level II:29例、level III:11例、level IV:1例であった。頬粘膜、上顎歯肉、硬口蓋、頬粘膜では、転移領域はlevel IIまでであった。術後頸部照射を7例に施行した。予後は、無病生存:75例、原病死:2例、他病死:6例、追跡不能:6例であった。原病死の2例はいずれも、遠隔転移死であった。5年全生存率は91.2%、疾患特異的5年生存率は97.0%であった。最初に転移が生じる頸部リンパ節の多くはlevel I-IIIであるが、舌では最初の転移がlevel IVに起こることもあるため、経過観察や予防郭清の際などは注意が必要であると考えられた。

キーワード

臓器別:口腔

手法別:手術療法

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