演題抄録

口演

開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

十二指腸ESD併用LECSの治療成績

演題番号 : O85-1

[筆頭演者]
植木 知身:1 
[共同演者]
野田 愛:1、中山 健太:1、向谷 充宏:1

1:小樽掖済会病院・外科

 

【はじめに】表在性十二指腸腫瘍における治療法はいまだ確立しておらず、内視鏡治療、外科切除などが選択されている現状であるが、このような腫瘍に対しLECSが応用されるようになった。当院ではESDを併用し非穿孔性にLECSによる腫瘍切除を行っている。胃結腸間膜の切開や結腸肝彎曲部の受動を広範に行うと、内視鏡の固定性が失われESDの難度が上昇してしまう。この術式は内視鏡医との連携が重要で、術中に受動範囲決定を外科、内視鏡医の立場から相談を繰り返すことが重要である。当院での成績を報告する。
【対象・方法 】2014年1月から20120年4月までに十二指腸腫瘍に対してLECSを施行した13症例に対し、術後成績について後方視的に検討を行った。術式は、腹腔鏡での観察のもとESDを行い、穿孔のないことを確認、止血、補強目的に切除部を腹腔側から縫合する。縫合部に至るアプローチは胃結腸間膜を切開する場合と、Treitz靭帯を切離し、内側から上行結腸間膜を受動する(Treitz靭帯アプローチ)場合がある。
【結果】年齢中央値70歳(52-68)、男女比:M/F=9/4、BMI 22.1(17.8-27.0)、腫瘍局在:球部/下行脚/水平=1/11/1、腫瘍周在:乳頭対側/前壁/後壁=9/3/1であった。縫合部へのアプローチは胃結腸間膜切開が10例、Treitz靭帯アプローチが2例、上行結腸間膜切開が1例であった。
手術時間中央値 151分(67-235)、出血量は全症例で5ml以下、1例のみESDが不可能で腹腔側からの全層切除を行った。術後合併症は1例に術後出血を認めた。狭窄などの晩期合併症は認めていない。
病理診断は線種が7例、腺癌が5例、異所性胃粘膜であった。腺癌はいずれも粘膜内癌であり治癒切除となった。
【結語】表在性十二指腸腫瘍に対し13例のESD併用LECSを行った。腹腔鏡下での十二指腸に対するアプローチ、十二指腸の縫合法など、今後も術式の改良を重ね、有用性の検討を行う予定である。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:手術療法

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